プチDAYS 「おごと〜! でも無事よ。1」
ぴが倒れた。
レコーディングのMIXを取りに行って帰宅し夕方一緒に聞いた。その後キッチンに二人で移動し、パパはぴごはんを作ってた。気配を感じて振り向くと、
キッチンの近くにうんこを放出したまま、その側のアイランドキッチンの下に挟まってぴが喘いでいた。心筋梗塞か脳溢血かおそらくそんな症状だと瞬間思った。息が止まる思いだった。
舟を漕ぐように左手を動かし、舌はべろっと垂れて目は白目を剥き、呼吸困難で全身硬直する彼女を救い出しタオルで身体を包み水を口にあてた。
苦しそうに声を上げる。抱きしめて全身を摩り、口元に僕の口を近づける。名前を大声で呼ぶ。硬直した体は水を含むと一気に弛緩し、ダラッとなる。
Uberに電話、1分で捕まる。着るものも着ず裸足でスニーカーを履き外へ飛び出した。「ここだよ」と手を挙げUberに乗り込む。
「どうしたの?」
「緊急なんだよ。よろしく頼む」
「わかった」
ドライバーの男の子はぴを抱く僕を覗き込み、瞬時に理解した模様で、ブルックリンからクイーンズそしてクイーンズボロブリッジを渡り緊急病院へと走らせた。
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