今世界で起きていること。
英国は雇用者の給与支給の補助を80%やると打ち出しました。「みんなは一人じゃない」と大臣がメッセージを送ったことが賞賛されています。アメリカは現在日曜日の夕方ですが今も話し合いが続いています。まずは上院に出すためのdraftを練っている最中。これが明日の朝までに決まると日本円で大体220兆円のお金が国民と国の経済のサポートに注ぎ込まれます。
NYは感染率が高く外出禁止令が出ているので街に出る人はほとんどいません。走っているのはけたたましいサイレンの救急車ばかりです。NY州のクオモ知事から来るメッセージは刻々と変化しupdatedされます。しかしその速度が速い。
最新のものは学生への食事の給付。1日3食がもらえるそうです。寮の前とかで時間限定で配るそうです。国民には取り急ぎ一律13万ほどが支給されます。コロナ検査はこれはやばいという有事の場合に病院でタダで受けられるようになりました。これは僕のように健康保険に加入していない人の感染者をあぶり出す効果もあると思います。
しかし社会通念的に、今一番重要だとされているのは「6フィート」つまりSocial distance(人との距離感)を2m弱保つことが感染しない感染させないための最低限のルールなのだという認識です。そういった観点ではスーパーマーケットや病院は人が並びますのでかなり危険です。実際ドイツのメルケル首相は「国民の60%ー70%は感染するかもしれない」と発言しました。
医療を崩壊しないというのが大前提ですからまず自分個人で健康に気をつけること。つまりそれはどういうことかというと家に「保健所」があるような感覚で自己管理をすることです。essincial stores(食料品、日常品などの店)以外全て閉まりましたので「栄養のバランス」を考えるのも必要だし睡眠をたっぷりとり適当に運動をし笑顔でいることが何より大事です。
近所を散歩したり必要なものの買い出しのみの外出は一応許されていますので、一日一回くらい外には出られます。しかし昨夜買い出しに出て行った時は一人もいませんでした。警察が歩いている人がいないかどうかしらみつぶしに見回ってます。人っ子一人いないゴーストタウン。それはあまりに静かすぎで息をしていない無音の街って感じで、歩くだけでも不安なものがありました。もしかして自分が知らないだけで世界は既に終わっていて、、、いきなり焼夷弾が降ってきて、それに当たって死ぬのではないか、、とか変に想像力が巧みに働きます。
地下鉄やバスは動いていますが乗っている人はまずいません。かなり明確に情報が発信されているので、人々の認識としては「戦争が始まった」という感覚に近いと思います。誰も経験したことのないような「静寂」の中での「目に見えない敵」との戦いです。
しかしながらインバウンドに頼っていたイタリアは悲劇で、亡くなった人たちを弔うのも間に合わない状態らしいです。スペインもフランスも恐ろしいスピードで感染者が増えています。つい数日前は密かに僕の住んでる近くで夜通しダンスパーテイーが開かれて道端で濃厚接触をしまくってましたから、無意識の元気な感染者たちがどんどんあちこちへ動いて感染を広めているのかもしれません。アメリカの検査はN Yの感染者が多いと言われていますが、ここ数日の街の無人化は置いといて、つい数日前まではそこいらにいっぱい人がいた無防備さを考えると実際の発表されている数字の10倍、20倍では済まないのではと思います。
中国は今マスクを世界へ支援物資として配布しているのは素晴らしいことですが、このコロナウイルスは武漢市の初動封じ込めを中国政府の圧力で亡き者にしようとしたことからスタートしています。武漢市の実際の死者数はおそらく発表されている数どころではないと思われます。中国政府の情報公開、華僑や春節の旅行者たちへの渡航規制の遅れが、結果としてコロナウイルスをばら撒くことになってしまった。ここだけはしっかりととらえねばいけない事実です。
N Yの街の閑散とした状態を見るのは寂しいですが、ブロードウェイもオペラもバレエもジャズもロックも何もかもが全てシャットダウンされました。繰り返しますが今は街には人っ子一人いません。しかしその様子を「あんなにいたのに今はこんなに人がいません」とことさら大袈裟に報道するのは僕は諸刃だと思います。何故ならば、政府と国民が一体となって戦いに打ち勝とうとして頑張っている中、我々は片や今までにありえなかったような「人の温かさ」に触れ、「人と人が繋がり合う」ことでそれぞれがそれぞれの立場から独自に発信し、新しいシステムを生み出すための努力を一歩一歩始めているのですから。そこには、もちろん笑いや美味しいそうな食べ物やエンターテインメントは心の欠かせない栄養分です。
僕は日本にいませんので日本に関する現在に関しての明言は避けますが、日本政府は今お金を少しケチっていて、「自主規制という曖昧さ」で国民に決断と自己責任を委ねているように見えます。政府がダメと外出禁止令を出したらもう誰もぐうの音も出せないわけですから。でもそうしたらその代わり政府はすぐに収入の止まった人たち救済支援のためにお金を使わねばならない。まず国というものは国民の幸せと安全、そして経済を守るために存在するのですから、今のような「戦争」が起こっている場合、本質を濁してその場をなんとかすり抜ける従来のやり方じゃ今世界で起こっている現実に対応できないし、世界の厳しい目は日本のこの「曖昧さ」をじっと見ていると思います。
とは言いつつもこの政府を選んだのも国民一人一人なのですから、要するに国民一人一人が曖昧でYesとNoをはっきりしない、その写し鏡が今の政府のトップということになるでしょう。ここはしっかり自覚していただきたいところです。誰かが守ってくれる、きっとなんとかなる。そういう曖昧で根拠のない感覚が今世界から立ち遅れている「1番の原因」だと僕は思います。
こういう時のトップは大変です。その激務への労いとリスペクトをまず忘れず、古い今までのシステムがガラガラと崩壊をしていく中で、新しい生き方や価値観、今までになかったような仕事の成立のさせ方、ビジネスの見つけ方、を模索する、第二次大戦後の焼け野が原から這い上がったあの時のような時期を、我々は今迎えようとしているのかもしれません。
もしかしたら「国境」というような概念がこの戦争でなくなって「地球」という大きな国でみんながそれぞれの知恵を出し合って生きていくような「宇宙元年」がもはや始まりかけているのかもしれません。
おそらく5、6月まで外出禁止は続くでしょう。もしかしたら緩やかな禁止は2年とかになるのかもしれない。さてそうなった時にどうするか? どうやって経済活動を回していくか。今もDraft 決定稿に向けて不眠不休でアメリカの議員たちは戦っています。これが上院下院の賛成を可決を得て施行されるのは4月1日からでしょう。(結局与野党、上院下院で速やかに可決されました。早い。今この文章のrevise(推敲)をやっているのは現在タイム、木曜日の朝です。)
なので日本ではエンタの上演が再び始まったり再び止まったりしているみたいですが、その「是非」は僕にはわかりません。この経済活動を封じ込めない自主性に任せた日本政府のやり方が成功したら、それは「世界で唯一の凡例」になるはずです。僕は怖がりなので人のいる場所、密閉された場所は感染率が最も高い場所だと思います。愛するnoteの仲間にはぜひ安全でいてもらいたいのです。で今は上演をするその時じゃない。
イタリアやスペインで3、4日で爆発的に感染者数が拡大したことを見ているので日本が心配でしょうがないです。満員電車はドアが駅に着くたびに開くのでまだ完全密閉ではないですが、、、。
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追記 : オリンピックが延期になりました。コロナウイルスがアンダーコントロールになるのは、今の時点では誰にもわかりません。ワクチンの開発にも治験も、世界中が協力したとしても、いつになるのかはまったく未定です。今週末には東京はNYと同じように「外出自粛要請」が出されました。
東京も身近な人の感染が次第に明るみになってくるはずです。N Yも僕の友人がすでに感染しました。スペインのジャズサックスプレーヤーが死亡しました。ジャクソンブラウンも感染しています。ブロードウエイの有名な劇作家が死亡しました。イギリスのチャールズ皇太子陽性反応がでましたし、志村けんさんも感染したと報じられています。
僕たちは24時間基本家にいます。水が切れたとかどうしても必要なものがある場合は外出しますが警察が見回っていて注意されます。もう昨日まで開いていた essintial storeが今日は閉まっています。街は人っ子一人歩いてない状態で救急車だけがしきりにサイレンを鳴らして通り抜けていきます。
N YやLAなどの仕事仲間とは連絡を取り合ってモチベーションをキープしています。不便な生活の中で思いついたりすることもあるので常に気持ちを下げないようにして、一人じゃないことを確認しあい、冗談を言い合って励ましあってます。
僕からの具体的な提案は、まず基本、しばらくは外には出ない。もし出たらシャワーを浴びる。アウターは乾燥機で熱処理する。服は洗濯する。アルコールで鍵、携帯、鍵穴ドアノブなどは殺菌する。手洗いやうがいをする。床に落ちたパウダー状のコロナを拭き取ってから部屋の空気を入れ替える。を常にやります。
そして、もし感染者が自分だったら、自分の身内だったら、愛する人だったらという「視点」で、「想像力」を持ってこの状況を冷静に考え行動することではないでしょうか。
note 2245番目の投稿です。みなさん、笑顔を忘れずに。
文・写真 大江千里 (c) Senri Oe, PND Records 2020
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以下、参考にしてみてください。
この方は現在家で療養されていますが30代です。メッセージを。
"You don't appreciate your breath until it's taken away."
A woman documented her experience with coronavirus in the hospital for 10 days, recording a series of videos, warning against "taking any chances." She is now recovering at home with her family. abcn.ws/3boW6tK
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追記:March27 7:57am(ET)
仮設遺体安置所のテントがマンハッタンのミッドタウンにできました。フォーシーズンズホテルが医療関係者用の宿泊所として名乗りを上げました。これらを使わないで済む「未来」にするための「転ばぬ先の杖」です。
NY州知事クオモは毎日会見を開きGood things Bad things(いいことも悪いことも)全て洗いざらい話しています。こちら。
世界は繋がっています。