プチDAYS「雨の糸を曳く。里見八犬伝。未来の箒に跨る。」
時差ぼけはありがたい日本のお土産だと思うようにする。
アメリカに帰国して3日間は昼夜関係なく寝続けた。ベッドで気を失ったように寝た。ニュージャージーでぴの世話をしてくれてたKayからペンステーションでぴをピックアップし、やっと一緒にいつもの我が家だ。
時差ボケで寝続けていたかと思えばムクっと起き上がりいきなり仕事を始める。レギュラーのアルファのラジオを録音したり、アメリカのPR担当のダンとの諸々の打ち合わせなどやることが山ほどある。
Kayには感謝しかない。ぴの調子がすこぶる良くて、食欲旺盛、探究心旺盛、元気いっぱいだ。早速風呂に入れてやったら結構気持ちよさそうに目を細めて「あ〜」と大きなあくびをした。
ニューヨークは秋の気温で長袖を着ている。しかし室内にはまだ8月の香りが残っている。なのに淡々と冬に向けて暖房のセントラルヒーテイングがオンになる。夏と秋が、夏と冬が一瞬交差する。今が一体どの季節にいるのかがわからなくなる自分がいる。暦の上で9月中旬に差し掛かっていることだけは確かなのだけれど……。
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