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Music with a View vol.2 (セトリ通信)

元東京ジャズプロデューサーであり今は独立されてEight islandsを立ち上げられた八島さんに「ブルックリンから配信ライブをやりたい」という話をNHK「Music for Tomorrow」のリモート打ち合わせの後チラッと話したのをきっかけにこの企画が始まった。面白そう、やってみましょうと。

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2020年が大変な年だったので暮れにはみんなが笑顔になれるコンサートをやりたいと思い「ゆめみるニューモダンクリスマス from New York」という案が生まれる。

生放送の中でお話ししたように『AVEC』というアルバムに入っている「ゆめみるモダンクリスマス」は僕が10代の頃に作った曲だ。それが26歳で日の目を見て60歳で再び100年に一度のとんでもないパンデミックの年のクリスマスのテーマに選ばれたわけだ。そもそも『AVEC』時には端役の位置づけであり端役だからこそ芝居のできる役者を配役したのだった。実際様々なアレンジを考え紆余曲折したのちに本番では限りなく原曲に近いコーディネートになった。コーディネートはこうでないと?

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「ゆめみる」ではサビの2山あるそれぞれの後半、ワムの「ラストクリスマス」になってたの、わかりました? へへ。片手にシャンパン、片手にチョコレート(だっけ?)の2小節の後の2小節部分。「man on the earth」、これはひさびさ岡村ちゃんに送ってもらったライブのカバーを聴いて今年の暮れにやろうと密かに心に決めてた。だけど実際に取りかかると難しい曲だった。すでにできあがってて軽々しく弄れない。右手でやるメロディと左手のリズムが微妙にタイムが違ったり。これ作った本人でもおっかなビックリ。もういじる場所一切な=し! 結局これも原曲を崩さずに忠実になったかな?

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八島さんから「「真冬のランドリエ」って曲が大好きなんですよ」と言われ「しめしめ。むふふ」とほくそ笑んでいた。なぜならもう選曲してたから。これアントニオカルロスジョビンに影響されてるのわかる人はわかると思いますが、Bメロなんかもろそんな感じでやってみた。どうだった?

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