見出し画像

芦屋ルナ思い出館

思い出がどんどん過去になっていく。

そう、それが人生ってもんです。きっぱり。

あたしもそう思う byキテイ

17日が震災から30年。そして31年目の最初の日に芦屋ルナホール、関西初お目見えのこのトリオでした。

Senri, Ross and Matt (to the right)

ashiyaが決まった時、3人で「やった!」「Great!」と喜びあったのがつい最近のよう。そして新幹線で一緒に新神戸を目指している時、「じわ」と感傷に耽りました。

ステージ袖

ここまでがBLUE NOTE, BLUE NOTE and BLUE NOTE with RYOKOだったので、大きな山を越えてきた達成感と、また3人の山がやってくるという緊張とで、ひっきりなしの勝負の合間のこの日は移動日

17日 30年前大震災があった日
新神戸が近づく

景色もどこか物憂げで、それぞれの時間を静かに過ごす5人、Ross, Matt, Senri, Natsuki and Niinaは新神戸に着くなり、ほっとして迎えの車に乗り込むなり、今宵の夕食に想いを馳せます。ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ。

Trio+Blue Note+SMP
解説を何やらしてるMatt
shake弁当を突くRoss 筆者はワラビもち

一旦チェックインしてから1時間半ほどベッドに体を休めてからのロビーコール。6時におでん屋さんを訪れます。

この中から1人2つづつ選んでください
僕はナスとレンコンの梅漬け
フルーツトマトは筆者独占
野菜が多いかと思いきや
カキフライをRossが
みんなのおでん
グルテンフリートリオの食卓
でもここでRossが牛を
だし巻き卵は筆者とにいなとNatsukiで
にいなと筆者で
ボニートの叩き(カツオ)
そしてチーズとごぼうの揚げ物コンビ

本番のmcで「What is your favorite oden ingredient?」と言う質問に、

Ross「ごぼうの素焼き!」

Matt「チキンの唐揚げ!」

おでんやないやーんってみんなで突っ込みたいところをグッと堪えてあったかーいおでんのような雰囲気の拍手で和んだりしました。

リハは英語で進みます
Rossはその日のセットアップをパシャリ
さ、楽屋へ帰ろう

演奏は頭から白熱しました。

待ってましたという客席の熱い拍手と相待ってどんどんヒートアップ。その場でどんどん変化するendingやsoloなど、ハイライトがあちこちに。

やはりいいホールだ ルナホールは
楽屋は寒い でも早めの衣装を身につける
あ、まだ着替えてない人が

こんな素晴しいホールで演奏できるんだという誇らしい気持ちと沢山のお客さんに楽しくなってもらいたいと言う気持ちでいっぱいの3人の演奏はチャレンジングで変化球も含んだスリリングな内容でした。

畳とのコンビネーション
ジャケットと帽子で出来上がり
凝縮の内容
笑と涙

トリオの演奏の後、思わずピアノ1本でもう1曲。

いろんな思いが交錯して、過去のある景色の中にいる自分を未来の自分が後ろから見ているような気持ちでした。不思議なことに移動のバンで、

「あの斜めの建物は震災でああなったのか?」

と言うMattの質問に、ルネサンスクラシックスの人が、

「いえ、よくそう言われるのですけれど、震災前からああいうコンセプトの傾いた建物だったのですよ。」

と言う会話を横で聞きながら、「そういえば、炊き出しに向かうときに同じ会話を周りはブルーシートに覆われたこの場所でボランテイア仲間と交わしたなとぼんやり思い出したのが2日前で、あの後2回夕食を芦屋でして、もちろんコンサートは終了し、僕は今東京のホテルで寛いでいる。不思議だ。

Trio Tourは終わった
ぼーーーーーーーー
買い出しに

何度も読み返す物語を読んでいるようです。

ページをめくり、ページを読み返し、止まり、考え、想いを馳せて。

芦屋の浜へ
芦屋川
アンリシャルパンテイエ

明日はMusical Fairyの住む海の近くへ行ってきます。カットバージョンだから注意深くやらなければ。うまくいくように応援しててくださいね。

文・写真 大江千里 (c) Senri Oe, PND Records 2025 

いいなと思ったら応援しよう!