「生きる」
生きる。
ただそれだけのために人は生まれて死んでいくのに、どれだけの荷物を背負って僕たちは複雑怪奇に生きているのだろうか。ふと思うコロナレッスンの中で。
数日前、ぴが血尿を出したので先生に電話したら「今から診察します!」ということだったので、え? マジでこの時期に? と怯んだけどぴのことだから自分の命より大事だ。覚悟して、マスクにパウダー状の飛沫が飛んでもすぐに洗えるナイロンフード付きアウター+ゴム手袋姿の完全防備でぴを入れたバックパックを背負い、One rideの乗車券を買った。「よし!」と地下鉄に乗る。
そこは地獄だった。
生きているのかどうかもこちらからは判別がつかないホームレスらしき人が車両の中に4人ほど転がっている。席をまたいで寝てる風だったり、文字通り床に転がっているのだ。毛布らしきものを纏って、、、。ドアが開くとむっとむせるような熱気。何かを拭き取って捨てたテッシュ、食べ物のかけら、瓶、缶、チキンの骨、、、。コンコンと咳をする人があちこちにいる。
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