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作楽(木花) #6 木花梅鉢/紹巴織

1,梅鉢

紹巴織で織り上げた作楽シリーズの中の木花梅鉢です。
梅鉢は古典柄、梅の花を正面から見たところを図案・デザイン化された文様。加賀の前田家の紋でも有名です。

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京都で梅といえば、北野天満宮の『梅』=菅原道真も愛した、古来より日本人と密接な関係を持つ花です。

2、デザイン・配色

通常、1色もしくは2色でシンプルに表現される梅鉢を黒で縁を取りながら、括りを入れ、4色+αの多色で製織できる設計をしています。梅鉢の中はグレーを地色とミックスすることで柔らかく、唐草の中に入る水色・オレンジ色もベタっと見えない様に、地と混ぜることでそれぞれ陰影を作り出しています。

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そして、配色は東欧や北欧の陶器をイメージしながら配色。地とミックスすることで出すことができる、光を通すような透明感、これが陶器に通じると思っての配色です。

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ちなみに、全体を支える淡いベージュの地は、ほんの少しグレーの入った色と交互に表に出る様に、織り上げています。これも帯の奥行きに繋がるので、自分が制作する帯にはよく使う技法です(沈み引粉地紋)。


3、裏地(両面仕様)/バームクーヘン

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裏地は細かな丸を重ねた渦の様なデザイン。
私たちは、バームクーヘンと呼んでいる柄です。この柄も単に、丸を重ねただけではなく、3色の色糸(ベージュ、オレンジ、茶)をそのまま出す(3色)。それぞれの糸を混ぜる合わせて色をつくる(+α)ことで、多色多重の渦を作り出しています。

柄の大きさはかなり巨大ですが、お太鼓の出し方を変えることで、雰囲気が変わりますので、それもまたアレンジしながら、コーディネートを楽しんで頂きたい裏側の柄です。


4、コーディネート(更新継続中)


ハイブリッドタッサーとのコーディネート


◯仙福屋の縞御召とのコーディネート
帯締めは、帯や着物の中にあるブルー系の一色を取っています。




帯の説明はこの柄で通算10柄目となりました。


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