CandyCircus #7 チューリップの踊り子
1、デザイン
作品は、逆さま絵画になっていて、チューリップが咲く様子と踊り子のドレスに。小人も一緒になって踊っている可愛いデザイン。元々はお菓子のサーカスが作品のテーマです。ちなみに、この作品は【小豆琥珀】。
黒を基調・多くの面積を占めているため、暗く・圧迫感が出るのかと思えば、かえってグリーンや赤、黄色といったCandyCircusらしい、色彩が際立つ、不思議な色彩を持つ、魅力的な袋帯となりました。
2、織組織
経糸を覆い隠すくらい緻密に緯糸(横糸)を通す織り方
この帯では絹糸と黒糸にはラメ糸を同時に織ることで、ボリューム感・立体感を作り出しています(触るとこの部分だけ、素材感を感じる)。
水彩画の様に、色と色を混ぜることで、その間の色、中間色を作り出し、織でぼかし表現を行っています。今回は黒の糸とラメ糸の立体感をつかい、さらに奥行きを表現することできたと思います。
3、お腹・裏地
◯お腹部分
葉の部分を織で表現。
帯締めや帯留を通した三分紐が枝になる様なイメージでデザインしています。
◯裏地は作品クッキー気球を元に制作。
当然、裏も表と同じ紹巴織で製織。同じ職人が同じ時期に織ることで、袋帯となった際の一体感を重視して制作します。