Collection no,18
Collection no,18
https://www.youtube.com/watch?v=ie5A_spZud0&t=1412s
Collection18、終盤がスタートします。
着物は薄いグリーンで構成されたグラデーションの白恵泥。そこへ白地の本袋を合わせ、上品に着姿をつくりました。ただ、ここに合わせるのは、モノトーンの羽織。
白木蓮をモチーフにして制作。こちらが当初イメージしていた図よりも、あえて木蓮のサイズを一回り大きくデザインしています。
袋帯/本袋
今ではほぼ見かけなくなってしまった本袋の帯。となみ織物でも一人の職人を残すだけとなってしまいました。この本袋の特長は表と裏地を同時に筒状に製織すること(通常は別々に織って縫製して袋帯に)。そうすることで、表裏の沿いがよく非常に結びやすい帯となります。
この本袋の帯で、白生地のように白とグレー色のデザインで花柄を製織。
それを白生地と見立て、帯の地紋にそって顔彩しました。織りが持つ凹凸に色が被さるよう、丁寧に時間をかけて乾燥させながら、色の濃度を確認調整し、少しづつ色を重ねて濃く染色した帯になります。
◼︎本袋を使いたい/Threads
着物/白恵泥
薩摩焼の白泥をつかって染めた糸で製織された、益田織物/白恵泥。今回のショーのために制作された、となみ織物オリジナルバージョンになります。
白よりも白いと言われる、白泥の中に濃度の異なるグリーンを無数に配し、横段ぼかしとしてグラデーションで製織。絵羽を想定して織り上げられた大島紬になります。
ショーでは感じることはできませんが、白泥でコーティングされた糸で製織された反物は他とは違う風合いを持っています。
◼︎Instagram上では松皮染の名古屋帯と合わせてみました。
羽織/中野大輔の世界
日本画家 中野大輔氏の作品『春色めく』の白木蓮をモチーフに制作。昨年は同作品を元に華やかな訪問着を制作致しましたが、今回はモノクロームとして制作。
実際の染色では、濃淡4色の墨色を使い分け、全て筆で羽織全体に木蓮を表現しています。根善織物とのコラボ作品になります。
今回は羽織をつかいます/Threads