作楽#24 アフリカの渦
1、デザイン/渦
シンプルな文様、デザインは簡単そうに見えて、創造するのが難しい。。帯を制作していて、常に感じることです。原始的、根源的、プリミティブなモノというのは、シンプルでこれ以上差し引くことができない、だからこそ力強い。複雑なデザインを帯にする際も、その力強さが消えない様に、突き詰めていけば、シンプルに立ち帰れる様に意識して制作しています。
この渦柄も同様、全体に見ると、蕨の様な渦が複雑に絡み合っている様に見えますが、実際は地の濃い青が抜けた様に表現する渦と金銀糸で織りなした渦、その二つがあるだけのシンプルな文様です。
人類がおそらく最初頃に発明したであろう、渦文様。アフリカ大地の力強い雰囲気をデザインに込めて制作した帯です。
2、織組織/紹巴織
となみ織物の主力織物の一つ紹巴織。詳細はリンクから見て頂くことにして・・・
この帯では、織組織の特徴を生かし、地部分に氷割れの様な地紋をあえて織で入れています。この青配色バージョンでもパッと見た感じ気づかない程度。
下の黄配色バージョンでも敢えて、本体渦(黒い部分)とは分けて、織りなしています。こうすることで、遠くの方まで渦が湧いている感じ、奥行きを表現しました。
また、二色比べると良く分かりますが、全く同じ紋意匠図を使うのに、違う柄・雰囲気の異なる柄に見える。唐長さんとのモノづくりで気付かされた部分になります。
3、裏地/花七宝柄
裏地柄は、作楽シリーズの『花七宝柄』。七宝繋ぎの真ん中に、お花が入ったデザイン。七宝繋ぎ柄と同じ様に、人と人との良縁を繋ぐ祈りを込めてデザインした文様です。
◯Online仙福屋『花七宝柄』
https://www.senpukuya.jp/products/list.php?category_id=557
こちらはまだまだ、これから充実させていきたいと思います。
4、コーディネート等
随時更新いたします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?