CandyCircus #2 舟/lan lan flap ship
1,デザインと紹巴織
CandyCircus2柄目は【舟/lan lan flap ship】です。
最初はとにかく時間が掛かってしまい(作家さんの空気を感じるのに)、2柄目の制作に入るまで、とても長かった印象の帯です。ただ、この2本目は順調に進み、舟田さんのワクワクする感じをとなみ織物の紹巴織を使って上手く表現できた帯だと思います。
この織組織の特徴である、滲込み技法を多様。黒糸が通る以外の表現は面や線でなく、ほぼ点で色を入れていますので、染めの柔らかさと織りの立体感を上手く表現。これ以降のCandyCircusはこの流れを汲んで制作することになりました。
2,お腹部分
ここには、言わなければ、なかなか気づかれない・・・(笑)ことが一つ。
写真、右下の気球は【クッキー気球】(これだけで独立の作品です。)、この帯の裏地にも使っているデザインですが、このお腹部分だけ、白の糸を通すことで、裏地のものよりも濃く立体感を付けています(実は、ここだけで袋帯にしようと、思っていた名残だったりします。)。
そして、裏地。
様々な作家さんと帯制作のコラボをするたびに、感じていたのが、モノグラムづくり。作家さん独自の個性がでる柄をいつも裏地にしたい。と思っていましたが、初めてこの時、形にしました(もちろん、舟田さんにデザインして頂いています)。
ここには、気球のカゴ部分。ここには緯を一色通るように設計。
この柄では、グリーン色を通しました。表のお太鼓の中心にあるグリーンを受けています。
3,コーディネート
仙福屋の御召とコーディネート。