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2022'限定モデル『南蛮七宝に光悦蝶』

1、織組織は紹巴織

緻密な表現を得意とする紹巴織。
この南蛮七宝というシンプルなデザインにおいても、敢えてこの織組織で製織、唐紙でいう和紙部分の表現や色が紙の上にのった具合を織りで表現しています。

また、絹の良質な発色性もそのまま、この紹巴織は生かせるのも、敢えて採用した理由の一つです。


2、デザイン『南蛮七宝に光悦蝶』

毎年、その年限定カラーを出している様に、デザインは地部分が『南蛮七宝』。そして、お腹とお太鼓部分に『光悦蝶』を配置。すべて織で表現しています。

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◼︎唐長文様/Online仙福屋


 

3、配色

今年2022年モデルの配色は、『チョコミントとバニラ』。地部分がチョコミント、光悦蝶はバニラ。これは通称です。

具体的な色のイメージとしては・・・
『雪の降る森にあるホテル。落ち着いたラウンジで窓の外を見ながら飲むココア。 自然の中でほっこり温まる色。蝶々の白は寒々しくならず、ココアに溶けんで行くように。』

というもの。
納得がいくまで、とにかく試験織を取り続けます。

配色に合わせて、織の設計図(意匠図)に手直しも入れるなど、色糸を入れ替えて織る、単なる配色替えとは違ったモノづくりになります。


お太鼓部分
お腹部分


4、裏地/光琳大波

そして、表地と同じくらい大事なものは、裏地。織や考え方については改めて書こうと思っていますが、帯を結ぶ上で大切に制作しています。

基本的にとなみ帯の裏地は、表地と
織組織も同じ、織り手も同じ、織った時期も同じ、素材も同じ・・・
ということを意識しています。そうすることで表地と馴染む、長くつかわれるためにも、大事なことです。

柄は唐長文様『光琳大波』。これも織で表現しています。



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