Collection no,9
Collection no,9
https://www.youtube.com/watch?v=ie5A_spZud0&t=676s
この前のコレクション、この次のno,10のコレクションは異なる種類の青が登場します。となみ織物のテーマカラーでもある瓶覗色もこの中の一色。自分たちが大事にする色でのコレクション展開です。
帯は、このショーを皮切りとして登場するタイル帯。様々な可能性を持つ織組織ですので、これから楽しみにして頂きたいと思います。
名古屋帯/彩綾佐賀錦(タイル帯)
このショーで初お披露目となる『タイル織/帯』。
織組織は佐賀錦。経の箔でタイル・格子をつくり製織。それをドットに見立てて、手描きで染色した帯になります。デザインは北斎の波をモチーフ。
近くで見るとドット絵、遠くから見ると波柄に見える、オシャレ帯です。
この新しくはじめた織組織には、高い潜在性を感じており、現在さまざまなパターンで制作中。この帯と同じく手描きバージョン(Collectionno,17もその一つ)、織バージョン、型染めバージョンが進行中です。
着物/帽子絞り
徳川家康が着用されたとされる小袖をモチーフにした小紋です。歴史的な背景を持ちながら、現代の技術を駆使して制作。特に、逆帽子絞りの技法を用いて、柄の部分だけを精緻に染め上げる高度な絞りの技術を使っています。
さらに、縫い締め絞りや帽子絞りの技法を併用することで、柄がまるで立体的に浮かび上がるような効果が生まれ、全体に深みと奥行きを与えています。結果として、単なる模倣ではなく、時代を超えた美しさを感じさせる一着に仕上がりました。
羽織/一楽
鮮やかな青と赤の対比が生む美しい調和が魅力です。躍動する葉の中に小紋を入れ昭和の古典配色を現代風な印象になるように配色しています。小紋型と色糊で制作しました。
鮮やかな青と赤の対比が生み出す美しい調和が、この作品の大きな魅力となっています。この対照的な色彩の組み合わせは、目を引く大胆さを持ちながらも、全体として非常にバランスの取れた仕上がりとなっており、見る者を惹きつけます。
デザインには、躍動感のある葉をモチーフに、その中には繊細な小紋を配しました。この葉のデザインと小紋柄が融合し、昭和の古典色が現代的な印象になるようなニュアンスを加え配色、時代を超えた洗練された印象を感じて頂けると思います。
また、制作には小紋型と色糊を用い、細部まで丁寧に表現。型を使うことで、柄がしっかりと際立ち、色糊により色が鮮やかに引き立てられています。