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【番外編001】作楽/総紗縫×長艸繍工房①(ターさん)



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1,デザイン

水滴、風、勾玉、たましいなど、見る人の想像をかき立てるデザインです。元々は、長艸さんのある作品(絵羽もの)から。刺繍で括られた中を金彩の金と銀で加工を施しています。

全体にバランス良く、刺繍を配置したようにも感じますが、よく見ると向かって右を少し重く配置し、帯としての安定感を作り出しました。


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2,ベースは総紗縫

刺繍・金彩のベースとなったのは、『総紗縫』。
紗を細かく、『これでもか。』というほど細かく織り上げた織物。本来、夏の織物であるはずの紗、この緻密さがあることで透け感が絶妙になります。

袋帯として総紗縫を裏地にも使うことで、夏だけでなく一年を通じて結べる帯となります。

今回の帯地はランダムに見えるように、紋で横の波・カスミを織り上げました。単なる無地よりも、地部分に奥行きをつくることができ、それが帯全体の味にもなってくれています。


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