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Fujii Kaze Feelin'Good Stadium LiveとMichael Jackson Dangerous World Tourブカレスト公演


日産スタジアムライブから1ヶ月を遠に過ぎて皆様の総括もほぼほぼ終わった感がある中〜すっかりカゼを拗らせてる私はマイケルリスペクトのパフォーマンスについて個人的に掘り下げたい熱が冷めなかった。

風くんは敬愛するマイケル・ジャクソンのパフォーマンスを彷彿とさせることで“何”をあらわしたかったのか…
彼が如何にライブのセトリに心を込めているか感じつつ自分の筆無精な性分と言葉にする程の文章力に自信もないのでいつも心に大切に仕舞い込みがちなのですが、今回は風くんをリスペクトするからこそ書いておきたい。
そして振り返れば振り返るほどこのマイケルリスペクトのパフォーマンスを取り入れたことに彼の並々ならぬ決意を感じずにはいられない。
彼自身がこの日産スタジアムライブの機会を得て自分の中にある神の存在をより強く感ぜずにはいられなかっただろう。あらためて彼自身の中で何か全てが繋がっていくのを感じていたように思える。

これ案の定長くなりました。
でも自分的にはかなり端折って書いてます。もしよろしければお付き合いください。

先ず、どのような流れがあったのか。
風くんの日産スタジアムでのライブといえば2021年に無観客で行われた『Fujii Kaze"Free"Live 2021at NISSAN stadium』
このライブはコロナ禍の只中でも状況が許せば観客で無料招待する事を目指して計画されたライブだった。
(発案者ずっずさん。お風呂での思いつき。)しかし当時の状況は厳しく無観客ライブにはなったがYouTube世界同時配信され10万人超が視聴するという伝説のライブとなった。
ありがたいことに現在でも雨の降りしきる中ピアノ弾き語りをする風くんが無料で視聴できる。

なので〜心の片隅では今回の日産スタジアムライブもYouTubeでの配信はあるかもねとは思っていた。もちろん会場で参加したいし抽選には応募はしていたが。
そして案の定、直前に配信が発表された。
しかも1日目を。

私は今回のライブ参加を神に運を任せていたわけだが“Free"LIVEを踏襲し自宅でFreeに視聴できる立場になったのは今思えば本当によかったと思う。もちろんすんごく行きたかったけれど。

それはさておき
1日目の2024年8月24日をYouTube世界同時配信する事に意味があるとするならそれはどういう事なのか。

映像化されNetflixで世界配信されたパナソニックスタジアムでのライブは初のスタジアムということもあり2日目が映像化された。それは明らかに2日目の方がより良いパフォーマンスを撮影できるからだろう。なので彼のパフォーマンスの質的なものを鑑みるなら2日目を配信する判断をしたと思う。
しかしそうではなく1日目の配信にこだわった。
ただパフォーマンスを見て楽しんでもらおうというだけではない意味がそこには込められていると感じる。
また会う日は皆んな一緒がいい。
あの日は無観客だったけれど皆んな一緒に見ることに意味があった

今も残されているFujii Kaze "Free" Live のHPヘッダー部分

いつかまた一緒に自由になる
そう、あの時の皆んなと
“一緒”じゃなきゃね
そしてその日にあのマイケルリスペクトのパフォーマンスを取り入れることはかなり当初から計画されていたことのひとつなのではないかと…

藤井風アプリのStaff diary

日産スタジアムの日程が決まるということはその場所でライブをすることが決まるわけでライブのセットリストもほぼ同時に考え始めていたのでは?決まった当初からYouTubeでの配信もする事にしていてそれを前提にセトリも考えたということになる。
そうした長い時間をかけて考え抜かれたセトリの中に置かれたマイケルリスペクトのパフォーマンス。
それは単なるリスペクトに留まらない“意味”があって然りなのではないか。
それは正にFeelin'Godとしか言いようがないような愛で満たされたライブ を完成させる重要なセットリストのひとつとして風くん本人の中で最も作用していた

ここで“Free"Liveのセットリストを今一度確認しておきたい。

しかしあらためて見るとピアノと風さんのぽつーん感がすごい画です。

『夏の香り』の流れをうけて冒頭はアリーナに置かれたピアノで『Summer Grace』から始まった今回のFeelin'Good Live〜

Summer Grace

歌唱の一曲目に最新曲でありこのライブのテーマ曲でもある『Feelin'Go(o)d』の演奏。
その直後にマイケルリスペクトのサイレントフリーズパフォーマンスが行われた。
それはまさに2021年“Free"LIVEのセットリストではマイケルの“Heal The World”が演奏された部分。

どうしてここでこのパフォーマンスだったのか?

あらためて調べてみてやはりここには大きな意味があると感じずにはいられなかった。

風くんが今回のステージに取り入れたマイケルの伝説的パフォーマンスが“Free”Liveで『Heal The World』が演奏された部分に取り入れたという事とそれが行われたのはマイケルの“デンジャラスワールドツアー”のルーマニア、ブカレスト公演だったことは繋がっていたのだ。

遡ること2024年から32年前〜
“1992年10月1日
ルーマニア、ブカレストの国立総合スポーツ・スタジアムで7万人からなる満員の観客、加えて警官と警備隊2万人を前に公演。”

日産スタジアムの収容人数と同じ7万人の観客で埋め尽くされたスポーツスタジアム。
ロックンロールなど新しく自由な欧米文化を享受する事が阻まれていた時代を過ごしてきたその東欧の国で初めてのロックコンサートが開催された。
しかも世界のスーパースター的存在マイケル・ジャクソンのライブ。
ライブで本物のマイケルを観る。マイケルと同じ空気の中にいる。それだけで当時のブカレストの人々は歓喜の渦!という状況。
YouTubeでも観られるこのライブ。マイケルは微動だにせず黙って立つことで人々とその新しい世界の幕開けを共有し無言でそこに宣言しているように感じる。
もう少し当時の状況を付け加えるとルーマニアは、チャウシェスクによる独裁政権の支配がおよそ25年間続いたが1989年のルーマニア革命によってその独裁が崩壊した。そしてその革命から3年が経過した1992年においても多くの恵まれない子どもたちの貧困が問題となっていた。
このことを重く受け止めたマイケルは、ブカレストの地でこのワールドツアーの収益をもとに「Heal The World Foundation」を正式に立ち上げると宣言したのであった。

「Heal The World Foundation」
 “世界を癒やす財団法人”

2021年日産スタジアムFujii Kaze"Free"Liveでマイケル・ジャクソンの『Heal The World』を演奏したその曲順に2024年の日産スタジアムでマイケルリスペクトのパフォーマンスをしている風くん。
何かとても強い意志を示しているように感じたのは「Heal The World Foundation」を何か新しい形で立ち上げることを私たちに無言のうちに宣言していたからなのではないだろうか。

日産スタジアムで藤井風のライブが行われた2021年から今年2024年の間に世界で起きた大きく重要な出来事。マイケルがデンジャラスワールドツアーを行ったころと重なる出来事。それはウクライナでの戦争でありパレスチナでのジェノサイドであり、それによって多くの人が傷付き特に罪の無い多くの子どもたちが命を奪われ傷付き貧困や不安へ追いやられているという状況。風くんは決して口には出さないけれど心を痛めていない筈がない。何かしないではいられない人。

花MVの一場面


そしてマイケルリスペクトパフォーマンスから『花』を歌ったそのあとのMCでもこのライブに集った人々に呼びかけた
「皆んなもライブに来てるつもりじゃろうけど、わしも皆んなのライブに今日来てます
だから
This is not my Show
This is your Show」

あの“指差し”は内なる花を咲かせるのはここに集ったあなたたちだよってことなのか。

そして『ガーデン』へ
この曲順もすごくメッセージが込められていて風くんの本気を感じて口に出さずとも風くんが自身の音楽活動を通して本当にしたいことを表現しているのを感じられた。

『ガーデン』を初めて聴いたとき本人は自分自身への癒しの曲って言っていたけれど、私は風くんがこれから世界へ自分の庭を広げてくよって曲だと感じた。実際、世界を自分の庭のようにアメリカ、アジア、オーストラリアでMVのロケをしていたりツアーをして初アジアツアーではこの曲がテーマ曲だった。

ずっずさんがdiary“あとがき”の中でこの日産スタジアムライブのテーマのひとつは"Nature”だと教えてくれたこともメッセージを解くひとつの鍵として捉えてみるとこんな見方も浮かんできた。

マイケルが立ち上げたのが
「Heal The World Foundation」
“世界を癒やす財団法人”なら
風くんがこのライブを通して立ち上げようとしたのは
「Heal The World A Natural Person  」
“世界を癒やす自然人”
だったのではないか。

財力を伴うfoundationではなく自然に人に与えられたひとりひとりの力でこの世界が癒されていく〜このLIVEにそういう理想を込めて創り上げていったのではないかと…
それは大袈裟なことではなく不自由な思いをしている人に手を差し伸べるような自然なレベルで〜それは今回用意された“席”にも感じられた。
先ずなかなかライブに参加する事が難しい障害のある方に配慮したハート席や親子席、ハートスタッフという命を守るための取り組み。比較的に穏やかなステージの演出にもその一貫したメッセージを感じられた。

子どもを積極的に席を設けて招待することにはほのぼのしたイメージもあるけれど子どもほど怖いオーディエンスはいないと思う。素直に反応するし本当のことがすぐにわかっちゃうし配慮してくれない人たちだ。
風くんがやたらニコニコしたりしないで真剣に歌ってたのは子どもも夢中になるだろうと思った。
子どもは媚を売ってくるような大人を好きにはならない。
ちゃんとその曲の世界を歌ってるからかっこいいってわかるのだ。
自分が子どもの時そうだったし。
好かれようなんて気持ちがあればすぐに見透かされちゃう。
そして時折り見せる最高の笑顔。
風くんは子どももちゃんと人として尊敬しつつ大切にしている。
風くんがニコニコして手を振れば誰も悪い気はしないし簡単に大好きになっちゃうと思うけど〜世界を癒やすってきっとそういうことじゃないんだよね。
未来を担う子どもたち若い人たちへ〜あのマイケルのパフォーマンスを知らない人たちの前でしたことの意味。
それはパフォーマンス自体にも意味があるからなのだと思う。
それを前にしたときの自然な心の動き。

万単位の人が観ているステージの上で長い時間何もしないで佇み動かない主役を観ている人には何が起こるだろう。
何が起こったんだ?この時間は何なのか?予想通りのものが与えられないとき人は自分で考えはじめる。ステージの上で何もしない主役により注目しつつ自分の心の中が動く。
その心の動きに意識を向けられる。
あのときこう思った自分を自覚する。そこからの『花』
そして“皆んなのライブ”に来てるというメッセージ…

ひとりひとりのマインドが集まって溶け合ってこの世界はできている

世界中のひとりひとりの善いマインドが集まれば世界が癒されていく。

そういう世界を感じさせていく。

風くんが少しの間Instagramのプロフィールに貼っていたワンクリック募金のリンクもそういった理念の下運営されているもの。

この募金の仕組みの説明の中に
“Individually we are one drop but together, we are an ocean.”(我々一人ひとりは一滴の水にすぎないが、集まれば我々は大海となる)
という言葉が引用されている。

私たちは一滴の水その滴が集まって溶け合って美しい大海になる

そしてそれは『満ちてゆく』の歌唱中に…

一滴一滴の滴の光で満たされた夜の海の水面の輝きにも見えるようなひとりひとりが掲げた光をバックに自らの墓標と共に自らも一滴となり溶け合う

各所からの後日談でDay1のこの客席の光の点灯は自然発生だったことがずっずさんへ直接聞いた方々から確認された。
風くんが観客席からプロレス入場したり、会場の中を自転車でまわったり×2〜先ず風くん自身が相手に条件付きで何も求めず自ら溶け合っていこうとする

それはこの『Feelin'Go(o)d』という表題そのもの
神さまは私たちが求めなくても毎日変わらず太陽を上らせ新鮮な空気を与え美しい花や緑を育んで夜空には星や月を輝かせて心休まる時を与えてくれている。
けれどそれらの恩恵は私たちの暮らしにとってあたりまえにあって溶け合っている。
その神からの恩恵のように風くんも自分も同じものとして在ろうとしているように感じられた。

grace以降、歌いたいことは全て歌い尽くしたと感じていたとインタビューで言っていたけれどスポーツイベントのテーマソングという種を育てる事で復活しドラマや映画の主題歌という種からまた新しい花を咲かせて見せてくれ、更に日産スタジアムライブという大舞台で更に大きな自然の技のようなものを見せるということを成し遂げてくれた風くん。

Heal The World A Nature Person
ひとりひとりが世界を癒やすFeelin'Go(o)dな存在として溶け合えるといいね

長々と書いてきたけれど小難しいことも特別なことも要らんのです

色々書いてきたことは最後のMCに集約されてるわけで
8月25日の最後のMC

〜まあなんとかなりますね
生きとったら
なんとかなります
もうどうせ上手く行くんじゃから
最後には
全ては心からスタートするんで
思い、感情からスタートするんで
Feelin'Goodでいてくれることで
あなたの周りも全ての世界も変えてくれると思うんで
まじでひとりひとりのパワーが
必要なんで
ここにおる皆んな
これからも力を合わせて
ポジティブに
がんばっていきましょーや

うんうん
色々あるけど生きてればいい日もまた来るし〜よっしゃがんばるわ

2024年初めのずっずさんdiary

Fujii Kaze Feelin'Go(o)d Stadium Liveはこのずっずさんの年初のdiaryの追伸の答えのひとつだったと思うし、アジアツアー台北公演でも一部の席の販売からの収益を災害へ寄付したりそうしたことはこれからも続いていくのだろうと思う。

ここ数日もどんなに素晴らしいステージを創り上げることができていてもそこに宿る魂や眼差しの健かさを欠いてしまったら意味がないというようなことを思い知らされるようなニュースを見聞きしている。
風くんとずっずさんをはじめとするヘンレコチームは素晴らしいステージを創り上げる最高のチームなのはもちろんだがそれだけではなく安心して応援し続けいつまでも胸を熱く燃やしていけるのではないかと、そういう存在であろうと日頃より努力してくれている事に心から感謝しているし。まじ泣いちゃう。

来たる2ndアジアツアーの上にも神の祝福が豊かにありますように

ここまで読んで下さった皆さまにも神の御恵みが豊かにありますように

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