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英語における敬称
先日の授業であがったトピックです。
小学生の子の授業の際、テキストに出てきたお決まりの自己紹介センテンスのなかで、
Ms.:女性(未婚、既婚にかかわらない)
Mss.:女性(未婚)
Mrs.:女性(既婚)
Mr.:男性(未婚、既婚にかかわらない)
を学びました。
・女性 / 男性
・既婚 / 未婚
で使い分けをするいわゆるこの「敬称」は、やはり少し古風というか、よく言えばフォーマルというか、、、
実は皆さんが思っている以上に、例えば、メールとか会話の中では使っていません。
例えば日本語の中でも、
「相手が女性で結婚している場合は、こういう言い方をしましょう」
みたいなルールがあった場合、ちょっと違和感を感じますよね。
そういう時代なんだと思います。
メールでの例を題材にしますが、
英語圏の人とのやり取りの中では、Mr. / Ms. 〇〇 なんていって書いてこられることは皆無と言ってよいように思います。
ビジネスレターなどフォーマルな内容で、初回くらいはありえるかな、、、? 程度です。
メールの場合どうしたらよいのか?
通常、メールの最後は自分の名前(と所属)をかいてしめくくられます。
自分が返信するときは、相手が書いた署名の通りに書いておけば無難です。
要するにフルネームで署名してあれば、Ms. もMr. もなく
・Dear 〇〇 〇〇
・Hello 〇〇 〇〇
・Hi 〇〇 〇〇
と書けばよいですし、ファーストネームで書いてあれば、そのファーストネームで呼べばよいと思います。
例えば、
Dr. 〇〇
Prof. 〇〇
というように、博士とか教授という称号を自ら名乗っている場合がありますが、その場合は、Ms.とか、Mr. なんかよりも断然に優先してこれらの敬称をつけるべきです。
とはいえ、同僚とかであればわざわざDr. とかつけないですね。
フォーマルであるかどうかも重要です。
逆に、自分が呼んでほしいように名前を書いて文章をしめくくれば、次回のメールは、その呼び方で書いてきてくれると思います。
ちなみに、
Dear, Hello, Hi
についても、相手が使ったものに合わせておけば無難です.
Dear > Hello > Hi
の順でフォーマル度合いが高く、確かに「Hi」は比較的カジュアルではありますが、おそらく日本人が想像しているであろうレベルで、くだけていたり、失礼な感じではないです。
英語圏の人からビジネス関係の問い合わせメールをもらう際、普通に、
Hello,とか、Hi,
という書き出しから始まって、本文があるケースはザラです。
蛇足ですが、
例えば、具体的に相手がわからない場合の書き出しとして、
Dear Sir or Madam,
To whom it may concern,
昔はこんなのを習いましたが、契約書とかのかたいフォーマルな文章で見た記憶がかすかにあるくらいで、時代遅れ、古典的な印象を受けます。
whom 自体、テストくらいでしか使ったことも見たこともないです(笑)。
もし、海外で留学を検討し入試について問い合わせたい、でも具体的な担当者がわからない場合、ネットとかで部署をしらべて、例えば、
Dear (Hello) Admission Division,
などと書き出せばよいと思います。
Dear Sir or Madam,
To whom it may concern,
のように宛先があいまいでなく、具体的なのでむしろ良いと思います。