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あなたの英会話レベルは?
面接、アンケート、履歴書(職務経歴書)などのなかで、英語レベルについて問われることがあります。
通常、レベルの高い順に、
「ネイティブレベル > ビジネス会話レベル > 日常会話レベル」
このような序列になっていると思います。
ちなみに、私はビジネスレベルと回答しています。
実際に仕事で英語を使っていましたし、今でも使っていますので、まさにビジネスレベルで間違いないと思いますが、そのような背景と、英語圏(アメリカ)に滞在していた経験から言うと、
はたして日常会話レベルはビジネスレベルよりも低いかというと、決してそんなことはないと思っています。
状況や会話の内容にもよるのですが、私が思う序列は、
(この際、ネイティブレベルははずします)
「日常会話レベル > ビジネス会話レベル > 旅行会話レベル」
が適当ではないかなと思っています。
ビジネス会話、旅行会話が日常会話よりも難易度が低いと感じる理由は、
1)会話の背景、目的、内容が明確である
2)必要な語彙がある程度限定的である
3)会話の相手と利害関係があるなど、立場が明確
超基礎的な英語力があるのは前提になりますが、大きくは、この3つではないかと思います。
例えば旅行会話では、
物を買いたい、ホテルにチェックインしたい、目的の場所に行きたい
など会話の目的が明確です。
となると、
・How much is this?
・I‘d like to check in.
・How can I get to the station?
など、必要な語彙も文章もより限定的になります。
さらに、海外で旅行会話をするとき、あなたは外国からやってきた
・お客さんである(お店、ホテルなどで)
・困っている人である(道をたずねる、発車時刻をたずねるなど)
ことが多くの場面で前提となっています。
利害関係もあり立場も明確なため、相手はあなたの会話能力が低いことには目をつぶって、目線を合わせて話を聴いてくれます(逆手にとってつけこまれる場合もありますが、、、)。
ビジネス会話も、旅行会話の延長というのが私の考えです。
ビジネス会話ですから、商談をするとかなんらか自分の仕事に関係した会話をすることが目的であることは明白です。
ともなって、
ビジネス一般、業界用語として必要な語彙もある程度明確になります。
ある程度英語を使って仕事をしている人の中にも、自分の分野は問題ないけど、自分の専門外のことを通訳してくれと言われるとちょっと骨が折れる、という人は多いと思います。
「母国語で仕事の話ができる能力と必要な語彙力があれば、自分のことは何とかなる」というのがビジネス会話だと思います。
当然ビジネスですから、利害関係もあります。
売り手として、買い手としてどちらが優位かということだけでなく、お互いにビジネスを成功させよう、という関係性です。
また、ビジネスになれた人ほど、例えば英語を第二言語とする人に合わせた話し方、国によるクセのようなもにも慣れていたりします。
これらはすべて、英会話の難易度を下げてくれる要素です。
つぎに日常会話の難易度についてですが、
例えば、自分の関心ごと、今日あったことを自分に一生懸命話してくれている、小学校高学年くらいの子を想像してみてください。
その子がペラペラ英語で話してきたとき、、理解できる自信ありますか?
スラングともまでは言わなくても、流行りてきな言葉、慣用句、きわめて口語的なくだけた言い方も含まれます。
適切に英語で返すこと、また返したとして、それに対しての発言が返ってくること、このラリーをスムーズに行えそうでしょうか?
相手が小学生に限らないですが、これが日常会話の一幕だと思います。
ビジネス会話、旅行会話であれば、あくまで第二言語話者としての少し不自由な感じで話しても、相手はまったく気にすることはないでしょう。
しかしこれが日常会話だとしたとき、不自由な感じで話している人との「日常的な会話」は、相手も疲れてきてしまったり、何より自分自身もちょっとキツくなってくるように思います。
会話の内容、背景、相手との関係性などが限定的である、ビジネス会話の方が難易度が低いというのも、少し納得いただけるのかなと思います。
ビジネス会話が日常会話よりも難易度が高いとされているのは、ビジネス用の語彙力という部分もあると思いますが、
日常会話はカジュアルで、ビジネス会話はフォーマルだったり、「仕事の話」という、英語能力に無関係なことへの難易度が加味されているように感じます。
事実、上記の小学生は商談の場では黙ってしまうはずですが、英語会話能力の問題ではないですよね。
会話難易度と、難易度に影響する要素の関係性をまとめると、
会話難易度:
「日常会話レベル > ビジネス会話レベル > 旅行会話レベル」
会話の背景、目的の限定度合い:
「ひろい <<<<<<<<<<<<>>>>>>>>>>>> せまい」
相手の会話力への忖度度合い:
「ひくい <<<<<<<<<<<<>>>>>>>>>>>> たかい」
このような感じだと思います。
結局会話に必要なものは、
「文化や慣習の理解」だと思いますが、
誤解を恐れずに言えば、ビジネス会話、旅行会話は、海外経験が無くても習得可能。
日常会話は結局、その日常を構成する文化、慣習にある程度ひたってこないとむずかしい。
このことは以前、以下で書かせていただきましたので、もしご興味ございましたら。。。