虹のむこう。
幸せな私の人生、まだ何もやっていない感がずっと消えない。
笑いながら日常を過ごし、私はなんて運がいいんだろうという実感が湧く。
それを繰り返す。
もう何年になるだろう。なぜ自分が納得いかないのか、今の生活の何が不満なのか、他に何を求めているのか、まったくわからない。
どこへ向かいたいんだろう。
岡崎体育さんの曲で「OVER THE RAINBOW」がある。
一度しか聴いたことがないので、メロディーはわからなくなってしまった。
歌詞は「虹の向こうに行っても何もないのに」というものだった気がする。
かなりハッとした。
本当に虹の向こうを見て、何もなくてぼんやりする人も一定数いるのだろうと感じた。
岡崎体育さんは、6月9日にさいたまスーパーアリーナでワンマンライブをするという、7年越しの大きな夢を叶えたばかり。私は行けなかったのだが、大成功であったらしい。
虹が大きくて濃いほど、くぐった後は身体の中が空っぽになるのではないかと思う。その後は、目を伏せて湧き上がってくる欲望を満たしていけば、また何か感じるだろうか。
岡崎さん、いかがですか。
何か見えますか。次の虹は出ていますか。
私の虹は、まだ輪郭がぼんやりで、大きさもよくわからない。
晴れているのか降っているのかすら。
それでも見つけたら走ってくぐりたい。
そこにあるのが、同じ景色であったとしても。