思春期早発症とは
はじめに
当noteでは思春期早発症と診断されたうちの子について綴っていきます。
「思春期早発症」をご存知の方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。
私自身、我が子が診断されるまで聞いたこともない病名でした。
現在うちの長男坊は「リュープリン」と「プリモボラン」にて治療中です。
娘っ子も同じような傾向があり治療する可能性が出てきました。
治療に関しては賛否両論あることも重々承知ですが、同じ悩みを持つ方の参考になればという思いで思い切って始めようと思います!
親である私自身も色々と悩んだ上で治療を開始し現在まで継続しております。治療は全て専門の医師によるものであり、第三者からのご意見、批判等は受け付けておりませんのでご了承ください。
また、実際の診察や治療に基づく内容となりますが、同じ病名でも経過はその子によって異なる点ご理解の上お読み頂けたらと思います。
これらの観点より、一部有料記事とさせて頂きます。
思春期早発症とは
まず思春期早発症についてです。医師ではないため簡単に説明させて頂きます。
「思春期早発症」とは、通常の時期よりも2〜3年以上早く思春期が始まってしまう疾患です。
また、女の子が男の子の約3〜5倍多く発症すると言われています。
この病気によってどのような問題が生じるかについて以下、日本内分泌学会HPより引用させて頂きます。
このように、思春期早発症の場合、通常の思春期より早く、男の子は声変わりや精巣の発育、女の子は初経や乳房の発育などの第二次性徴が現れます。
周りより早く訪れる体の変化が精神的なストレスになってしまったり、早い段階で骨が成熟し、成長が止まってしまうため、最終的に低身長になる可能性があるとされています。
発生率は同性同年齢の間で、おおよそ2〜3%の割合で発症すると言われています。
原因
原因についてもまだわかっていないことが多いようですが、日本小児内分泌学会HPによると、原因として最も多いのは脳から精巣・卵巣に命令を送る視床下部・下垂体という場所が、早くに活動を始めてしまう「中枢性思春期早発症」だそうです。
女の子のほとんどは特発性が多く(特発性ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)依存性思春期早発症)、男の子の場合は、器質性(脳腫瘍など)の割合が高いそうです。
別の原因としては、脳以外の副腎や性腺の病気による「末梢性思春期早発症」があります。
診断
診断方法は男児と女児で異なります。
下記のうち2つ以上症状が見られたり、思春期徴候が1つの場合でも、年齢に対して不相応な身長の急激な伸びや、骨成熟の進み方などで診断されます。
中枢性思春期早発症では、下垂体からの精巣・卵巣を刺激するLH(黄体化ホルモン)、FSH(卵胞刺激ホルモン)分泌亢進に加え、男児ではテストステロン(男性ホルモン)、女児ではエストロゲン(女性ホルモン)分泌亢進が認められる場合に診断されます。
治療
中枢性思春期早発症のうち、特発性GnRH依存性思春期早発症では、LH-RHアナログという薬を月に1回、病院で皮下注射します。この治療により、思春期の進行をゆっくりにすることができます。
MRIで頭の中に腫瘍などの原因(器質的疾患)が見つかれば、その治療を行います。
末梢性思春期早発症の場合は、中枢性とは治療法が異なります。詳しくは専門のHPや医師にご確認ください。
当noteでは、この中枢性思春期早発症のうち特発性GnRH依存性思春期早発症について記載していきます。
「思春期早発症」自体、認知度としては高くないですが、悩みとしてはなかなか人には言えない、けれど親としてはなんとかしてあげたい、と思われている方も多いのではないでしょうか。
当noteは下記のような悩みをお持ちの親御さん向けに執筆しています。
・まだ低学年なのに思春期が来たかもしれない
・低身長の傾向がある
・背を伸ばす方法を知りたい
治療をするかどうか迷っている方の参考になれば嬉しいです。
実際に治療をするまでの過程、経過などお伝えできたらと思います。