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【ますみ】当日券について考えてみる

もはやお馴染み、考えてみるシリーズ。
今回は当日券についてです。

当たり前になっているシステムだけど

地下アイドルのライブのチケット。だいたいいつも似たような形で運営されてますね。
ライブの1か月くらい前から1週間前くらいまでに告知が出て。まずは日程と出場グループと会場が発表される。前売りチケットはこのタイミングで発売開始になるのが大半で。
そのあと、詳しいタイテが決まって追加で発表される。時には出場グループが増えたり、諸般の事情で出演がキャンセルになったり。
お目当てが出るからとチケットを買ったのに、キャンセルになっていなくなった時なんかはなかなかショックです。そういう場合、そのイベント自体のチケット返金はほぼないので、各グループ側の対処に委ねられることになって。良心的なグループだと、チケット代に相当するチェキ券を無料で配って補填する、みたいなこともあります。
うちの前のグループはこれやったことあったな。今のグループでは幸いにも、告知後のイベント出演キャンセルはまだ一度もないな。

で、この前売りのチケット、だいたいはイベント前日の23:59まで販売。イベントによってはさらにギリギリまで、ライブ当日の開場時間の直前までなら前売り価格、みたいなこともあるかな。
そして、この前売りの期間が終わったあと、当日に購入できるチケットが当日券というわけです。
ごく稀に、当日券自体もチケットサイトを通して販売する形になることもあるけれど、ほとんどは当日券は直接ライブ会場にいって、入場時に当日券ですって申告してその場でお金を払うことになるのかなと思います。
そして。ここが今回私がいろいろ言いたい部分でもあるけれど。
当日券って、前売りのチケット価格+500円とか+1000円とか。たまーにもっと価格上乗せすることもあるけど、まぁ、ほとんどはこのくらいの価格がプラスされて販売されますよね。
これ、当たり前のシステムとして運用されているけれど、なんでなんだろうなって、私は個人的にはすごく疑問に思うわけ。そこを語りたいのが今回の趣旨。

そこまで人気ならね

例えば超人気グループが出演する有名ライブで。前売りでチケットはほぼ完売状態。それでも当日どうしても駆け付けたいファンのために、特別にもう少しだけ枠を用意しました、数に限りがあるからね。
そのパターンの当日券もあると思う、時には。
でも。少なくとも私たちが出演しているレベルの対バンライブとかで、前売り完売、なんてことは、まぁまずないわけです。そもそも対バンライブって、自分のお目当てのグループがやっている時間帯以外は会場内にいないことの方が多いから、箱のキャパに対してどれだけ売ったら完売にするかっていう判断も難しいと思う。100人の箱で150枚チケット売っていたって、50、50、50で入れ替わるように客が出入りしていればキャパ的には半分しかうまらないことになる。実際は、5、10、100とかそういう偏りあるのが現実ではあるけどね。なので、前売り完売って、本当に超人気なところが出ていて、そこのファンだけで埋めちゃうだろうなって時とか、あとはそういう入れ替わりが基本発生しない単独ライブ・ワンマンライブ以外ではあんまりないと思うんだよね。
なので、そういうケースを除いた場合、単に当日券って、前の日までチケット買わなかった人が急にやってきてライブを見る、その人のためのものというだけで、それ以外に特別な意味はないと思うんだよね。

前売りで買ってほしいという事情

イベント主催者側として、ライブ会場側として、できれば前売り券で買っておいてほしい。その気持ちはすごくわかる。だいたいどれくらいの動員が見込まれるのが事前に把握できるし、当日の入り口でのやりとりもスムーズだし。お金のやり取りについてはまぁ、ドリンク代ってものが切り離せないものではあるけれど、チケット代はイベント主催側、ドリンク代は会場側のものになるはずなので、当日券の販売で金銭やり取りが発生することは、手間を増やすことにはなると思う。
では、私たちアイドル側としてどうか、というと。
これは実際はね、別に前売りでチケット確保してもらった方がいいよ、というのはそこまでないんだよね。動員が事前にわかるのは確かだけど、結局最後の数字って当日券も含めて入り口で申告してくれた数になるし。前売りのアンケートでどこどこお目当てって選んでいても、実際、入場特典とかの都合で他のグループで入りました、みたいなことだってある。
前売り買ってたけど結局これなかった、なんてこともよくある。
だから、私たちからすると、前売りだから、当日券だから、そこに違いはなくて、結局その日来てくれた1人ということになる。

そしてファン側からしたら

たびたび言っているけれど、私はやっぱりもともと見る側、オタク側にいた人間で。なので、いろんなことを考えるとき、どうしてもそちら側の立場にいたころのことを思い出してしまう。
当日券で入ったことも何度かある。ぎりぎりまで予定がわからなかった日、最初はいけないと思っていたのに、その前にあった予定が意外に早く終わって間に合うぞってなった時。もちろん、前から行くつもりでいたくせにうっかりチケット買い忘れていた、って時もある。
そして。それと同じくらい、当日券ならいいや、と思った経験もある。前の日に買っておけば1000円だったのに、今日当日券で入ったら2000円なのか。だったら、その1000円でチェキ1枚撮れるじゃん、ライブ1回行けるじゃん。だったら、今日はやめておいて次行ける日に回そう、って。
私にとって、当日券のプラス500円、プラス1000円はそういうものになる。
だって、別に前売りと当日券で見れるものが変わるわけじゃない。というか、当日券はそもそも並びが後ろだから、それだけで前売りより価値が低いものだしね。お金を多く払って、より後ろでライブを見る。それってなんか損してばっかりじゃん、っていう気持ちになるんだよね。
分かってる、だったら予定を早めに調整しておいて前売り買っておけばいいだけじゃんってね。それはもちろん正論なんだけど。
なんていうか、当日券のプラス分って、そういう「ちゃんと準備できなかった自分にたいする罰金」みたいな気持ちになるんだよ。それがすごく嫌で、だから私はあんまり当日券で入場することはなかったな。

もしも価格が一緒なら

もし当日券のプラス分がなくて、前売りでも当日券でも同じお値段です、というシステムだったとして。そしたら前売り券で買う人って減るかな? と考えた時。私はそこまで変わらないんじゃないかと思っている。
結局、私たちのライブを支えてくれているのは、いつも来てくれるファンで。その人たちはチケットの発売と同時に、まだタイテも発表されていないタイミングで買ってくれる。その人たちが仮に当日券の値段が下がったとして、それなら前売り券すぐ買うのやめようってなるかと言ったらなるわけがない。
たとえ価格が同じになったとしても、前売りは先に入れる。これ自体が大きなメリットだから、そのメリットのためにみんなちゃんと前売り券買ってくれると思うんだ。
影響があるのは、直前までライブに行くか行かないか、行けるか行けないかわからなくて悩んでいる人たち。
行けるかわからなくて前売り買っておいたけど、やっぱりダメだったな、ってがっかりする人が減る。奇跡的に時間が空いた、ライブ今から行ける! ってなった人が、当日券で損したなって思わないで済む。私はそのメリットの方が大きいと思うし、それで少しでも「行けるけどいくのやーめた」が減ってくれるなら、それはすごくメリットなのになと思う。

だから、対バンライブはね、いち出場グループが口出しできるようなものじゃないから仕方ないんだけど。自分たちの主催とかのライブについては、なんとかなんないかなって思っているんだよね。
ちなみに、ちらっと運営さんにこの話をしたときは、とっても嫌な顔をされました。やはり厳しいのかな、慣習を変えるってことは。
でも、物事やっぱりメリットデメリットをちゃんと分析して、プラスになる側の選択をしていくべきでしょって私は思っているし。少なくともこの問題については、現行のやり方はデメリットの方が上回っていると思うんだ。

次回予告

以前、私たちのSNS運用についてのことを書いたけれど。
またそれとは別の観点として、公式SNSというものの価値とあり方について。これも書いてみたいなと思っていた話題なので。
次回はこのことになるかな。
それとは別に、12月中に、私の生誕祭に関することもアップしようと思います。

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