【ますみ】生誕祭というものについて改めて考えてみる(後編)
前回からの続きです。
私の過去の生誕祭の話について、など。
1度目の生誕祭
Noteには書いていなかったような気もするけど、私はこのグループに入る前、だいたい1年くらい別のグループで活動していた、いわゆる「前世あり」で。地下アイドルとしての経験は実はこのグループでは1番長かったりする。
そして、前のグループにいた時も、私の生誕祭をやってもらったので、今回が2度目ということになる。
だけど、この1度目の生誕祭。実はとても複雑な想いで参加した生誕祭だった。世界で一番幸せ、という気持ちで無かったのは間違いない。
ちょうど今と同じくらいのころに、生誕祭が発表されて、その日が近づいてくるまではとても楽しみだった。
そのグループは年が変わってすぐくらいにスタートしたグループだったので、私の生誕祭は全メンバーの一番最後だった。そこは今のグループよりもっと人気がないグループで、ファンの総人数よりも今のところより少なくて。
なので、生誕祭についても、個々のメンバーごとにそれぞれ生誕委員が立ち上がるような形ではなくて、グループ全体としてのイベント企画係、みたいな人達がいて。1年目の全メンバーの生誕祭は同じくらいの規模でそろえてやろう、みたいな形にしていたっぽい。
これはこれで、不満を感じるファンもいたみたいだけど、ある意味こちらとしてはすごく気持ち的には楽だった。例の「他の子とくらべてどうなのか」を気にしなくていいから。
雲行きがあやしくなったのは12月に入ったころだったと思う。
運営さんから、個々のメンバーが呼ばれ、今後どうしていきたいか考え聞かせて、みたいなことを言われた。あれ、これってもしかして、このグループ終わるのかな、という予感がした。
自分たちとしても、なかなか人気も上がらず、動員も増えず。大きな対バンになんとか出れても早めの出番ばかり。行き詰まっているよなっていう空気はすごくあったから、意外でもなくむしろ、ついに来ちゃったかという感じではあった。
ただ。私は生誕祭が控えていたから、それどうなっちゃうんだ? っていうことを真っ先に思った。
予感は的中して、私の生誕祭の少し前に、年明けて2月、グループ1周年の記念のライブをしたあと、活動終了という形にするよと告げられた。
活動終了は決まったけれど、その発表は私の生誕祭を終えてからにするよ、ということも決まった。
だから私は、自分の生誕祭を、こっちはグループが終わることを知っているけど、ファンのみんなは何も知らない、という状態で迎えることになった。
すごい罪悪感だった。みんな騙してごめんね、という気分にしかなれなかった。
おめでとうっていう沢山の言葉をもらって、新しい一年も一緒に頑張ろうねっていう励ましをもらって。ありがとうって答えながら、一年どころかあと一か月だよっていう言葉を飲み込んで。
今思い出しても、あれはなかなかキツイ時間だったなと思う。
でも先に発表していたとしてもやっぱり辛かっただろうな。
せめて、活動終了が決まったこと自体、私の生誕祭が終わるまで言わないでくれたら良かったのにな。なんであのタイミングで聞かされたんだろうって、今でも少し前の運営さんのことは恨んでいたりする。(このことについてのみ、ね)
2度目にかける想い
だから、こういう言い方もどうかな、と思うけれど、今回の生誕祭はそのリベンジ、みたいな側面がすごくある。私にとってはもちろんだけど、今もファンでいてくれる人の中の何人かは、この1度目の生誕祭のころからずっと応援してくれていて。その人たちからは「今年こそちゃんと幸せな1日にしようね」と言ってもらっている。
今のところ、このグループは順調だと思っているし、さすがにあと1ヶ月でまた活動終了になる気配は全くない。前回みたいな悲惨なことは起こらないと思っている。
もうソロ曲も決めて練習を始めている。メンバーとやるカバー曲も1曲予定していて、こっちはまだ練習を始めてはいないけど、みんなにはこの曲にするつもりと伝えていて。みんな、聴いてみる、練習するよーって言ってくれていて、それもとてもありがたいなって思っている。
生誕でやるカバー曲の歌割りとか振付とかは、基本その主役の子、つまり今回は私が全部決める必要がある。カバーしようと思っている曲の元グループとは人数も違うし、そのまま真似させてもらうわけにもいかないので。あと一か月、私がやらないといけないことはたくさんあるし、だからといってそのせいで普段のライブの方をおろそかにするわけにももちろんいかない。
生誕祭より前に、新曲のお披露目も待っているんだよね。こちらの曲の練習ももちろん、しっかりやらないといけない。
私にとっても、生誕委員をしてくれているファンのみんなにとっても、その日が終わるまできっと気が休まらない日が続いちゃうんだろうなとは思うけど。でも、本当に楽しみにできる、今回は前回とは違って、私は本当に幸せな1日を味わいたい。それがこの2年近くずっと思ってきたことだから。
どうか素敵な生誕祭になりますように。無事に終わったらまた、その日のことはここでしっかりと書きたいなと思ってる。
次回予告
前後編でお送りした生誕祭話だったけど。
次回の更新内容はまだ決めていません。
一応、こういう話を書いてみたいなというネタはいくつかあるので。
可能性が高い内容としては「地下アイドルとSNS運用」とかかな。
SNSにまつわるルールって、わりとグループによって違いがあるよなって思っていることとか。前のグループと今のグループでもだいぶ違いがあるので。
その辺のことを書いていけたらいいかなって思っています。