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【みそら】わたしじゃないわたしとして生きること

今年も終わりが近いなって思うと不思議な気持ちになりますね。

昨年、初めて挑戦したアイドルという夢はわりとあっさりと終わりを迎えて。
あ、そんな簡単に無くなるんだって、呆気にとられちゃうくらい。わたしがどうにかできるっていう話ではないような形で、終焉して。
今でも、やっぱりそんなもんだよなって諦める道の方が自然だったよなって思うんだけどね。
その後、今のグループのオーディションを受けて受かって。年が明けたらまたアイドルをしていたんだから。不思議だな、わたしの人生。

前のグループでは、良くも悪くもわたしで居すぎたなって思った。素のままのわたしを見てもらって評価してくれることには、もちろん嬉しさはあったし、それで満たされた気持ちは計り知れないんだけど。
それ以上に、結局、今のわたしではね、っていう気持ちになることが多かったな。自分でも自覚はあるんだけど、わたしは内面のわたしと、外面、体格も含めた見た目の印象や、どうしてもちょっと言葉が足りなくてぶっきらぼうに、突き放しているかのように聞こえてしまう話し方とかがね。全然噛み合ってないんだなっていうことを思い知らされたのが前のグループ時代だった。

今のわたし、このクールでボーイッシュなダンスキャラとしてのわたしは、別に運営から強制されたものとかではなくて。
オーディション自体は、素のままのわたしで挑んだし、それでもこのグループの一員になれるよって、認めて貰ってのメンバー入りだったから、それはすごく嬉しかったけど。
でも、デビュー前にたくさん話をしていく中で。やっぱり前の時のわたしのキャラ付けというか、スタイルは周りから見てアンバランスだったかもね、ということになった。
上手くいくかは分からないけど、普段の自分とは別の、アイドル「みそら」を頑張る気はある? って言われて。それで頑張りたいと決めたのは、わたしだ。

本当のわたしじゃない、みそらとしてのわたしを演じてアイドルをすること。今では、そのやり方を選んで良かったなって、わたしは思っている。
最初はね、本当の自分じゃないわたしをたとえ好きになって貰えても、それ嬉しいのかな、なんて思ってた。
でも。すごく嬉しかった。やっぱり、意識してみそらを演じていたとしても、結局そこにいるのはわたしだからさ。可愛い、カッコイイ、好きって言ってくれている対象が、みそら、だとしても、それは結局わたしだから。
自分の存在価値をちゃんと認めて貰えたなって、満たされる気持ちがすごくあった。

みそらは、やっぱりわたし。素の性格そのままではなくて、自分の中でイメージする、みそらというアイドルならここはこうするかな、みたいなことは考えたりするけど。それでもわたしが思いもつかないようなことなんて言えないしできないし。結局、みそらという子は、紛れもなくわたしなんだなって。それがすごく理解出来た年だったななんて、思ったりね。

長く付き合っているファンになればなるほど、「本当はこうでしょ?」って、素のわたしのことを言い当てられることも多くて。
そういうところ、表に出ちゃうんだなって思うし。それにちゃんと気付いてくれるくらい、いつもわたしを見ていてくれるファンがいることは嬉しいと思う。
だから、この先もわたしは、わたしが思い描くアイドル「みそら」でいられるように頑張って行きたいと思うけど。その中にいるのは、紛れもなく、わたしなんだよっていうこと。気付いていてくれてら嬉しいね。

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