SENNOKIは、なぜ木枠ミラー専門店なのか?
木枠ミラー専門店「SENNOKI」を立ち上げてから、大中小と色々な展示会に参加しましたが、必ずキョトンとされます。
なぜ扱う商品が木枠ミラーだけなのか?
答えは簡単、千代木工が木枠ミラーを主に製造していたから。
25年~30年前、スリッパラック・マガジンラック・キッチンワゴンと多種多様な木製生活インテリアを製造していました。
20年ほど前からは、ホームセンターやインテリショップ向けの木枠ミラーの注文をいただくようになり、その割合が増えていきました。
その頃の私たちは業界の動向や、市場傾向などという事にはほとんど興味がなく、得意先の卸業者から来月はどれだけ注文がいただけるのだろうかだけが全てでした。
今から思えば、
周辺の市町でも、何軒かあった木製インテリアの製造工場は廃業し、国内ではさらに多くの工場が毎年無くなっていきました。
何とか残っていた私たちに、僅かばかりの受注が集中。
海外商品と張り合える価格を、仕事があるだけで感謝の精神で乗り越えていました。
そして、いよいよその僅かばかりの受注も、じり貧になってきます。
それでも私たちは、「来月には戻るだろう」「来年は受注が増えるだろう」と、戻ってはこない恋人を待ち続けておりました。
国内工場が無くなっていたことで、残存者利益と言いましょうか、新しい顧客が増えました。
新しい恋人ですね。
そのほとんどが木枠ミラー商品の受注。
ミラー商品は、海外からバンバン入っては来ていましたが、日本製と謳えるものを少量仕入れたいという卸業者・小売業者が増えてきていました。
そのうちにミラー商品なら千代木工が、業界内で広がりだしたのです。
以前(25年前)たくさん製造していたキッチンワゴン。
部品数は50近くになります。
その上、金属部品やらを入れたら100近くになるかもしれません。
木枠ミラー商品は木部の部品数は、多くても6。
それ以外は鏡と裏の金具くらいです。
なのに、卸への売値はさほど変わりません。
木枠ミラー商品を千代木工の売りにしたい!
この時点では、OEM商品としての売り、
です。
リーマンショックからの業界・市場の変化には著しいものがあります。
今後、生き残るには消費者に直接販売するしかない。
ようやく、ここにたどり着きました。
その時に私たちが自信をもって用意できる商品は、木枠ミラーだけだったんですね。
だから「SENNOKI」は木枠ミラー専門店なのです。