SENNOKIの即納セミオーダーシステム
SENNOKIでは木枠ミラーだけで200アイテム以上の商品があります。
同じシリーズで、サイズと色が選べて、どうしても妥協したくない方には、サイズオーダー・カラーオーダーにも応じています
それが可能なのは、SENNOKIが「即納セミオーダーシステム」を確立しているからなのです。
1、大中ロット製造の時代
25年~30年前、私たちは100台~500台のロットで木製インテリアを製造して卸業者に納めていました。500台のロットだと、スタートから梱包するまで1ヶ月以上はかかりますから、それまでは仕掛品の山になります。
なんやかやで、木枠ミラーを手掛けるようになってからも、はじめは100台~300台のロットで受注がありました。
そしてリーマンショックを経て、そのロットは50台~100台、30台~50台と減少。
もはやロットなのか?という状態が続きます。
なんやかやはこちらの記事に書きました。
これからは多品種小ロットの時代。
10台~20台程度でロットならば、いっそうのこと1台ずつの受注に応じよう。
そこからSENNOKIの即納セミオーダーシステムへのチャレンジが始まりました。
2、即納セミオーダーシステム確立の道のり
このやり方は、すぐに確立できたわけではありません。
まず、機械をロット生産用に配置していたので、工場内の配置図から変更しなくてはいけません。機械は文句を言わないので、それはスムーズに進みました。
しかし、創業以来ロットの見込み生産に慣れていた従業員は、1台ずつ仕上げていくイメージの生産方法に、なかなか価値を見出してくれませんでした。
生産コンサルタントまで雇って進めていきましたが、昨日まで前進していたと思ったら、今日には元に戻っていることもしばしば。
「絶対に、前のやり方の方が効率がいい。」
従業員の間でそういう意見があったのは承知していましたが、とにかくやろう!駄目なら元に戻せばいい。そう言い聞かせましたが、元になんか戻しても、会社が存続する道なんかないことはわかっていました。
そして今では、以前はどうやってたのか思い出せないくらい、みんな即納セミオーダーシステムが身についています。
3、即納セミオーダーシステムとは?
まず、木材を木取りしてモルダー加工したモールを仕掛としてもっておきます。
そして受注があると、そのモールを受注サイズにカットして四角に組んで、受注の色に表面仕上げをして組みたてて梱包です。
この間2日~3日。
こうすることで、仕掛品や在庫を持たず、多品種の商品が提供できます。
ユーザーさまにも、時間の経った在庫品から出荷するのではなく、出来立ての商品がお届けできるわけです。
1台ずつといっても、1度に製造する台数は1アイテムで1日50台以上になるので、受注が増えると生産効率も上がっていきます。
4、まとめ
SENNOKIが、より多くの商品アイテムの中から、ご希望に添ったサイズや色の商品を提供できるのは、「即納セミオーダーシステム」の生産体制を確立しているからこそ。
あの時、思い切ってやって良かったな、と思う今日この頃です。