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【聖地巡り日記】漫画紹介話「えびがわ町の妖怪カフェ」 ~養老の滝~

いきなりなんですけど、おすすめの漫画を紹介したい。


えびがわ町の妖怪カフェ 著:上田信州

全6巻
1巻と6巻は時が経って皆一緒に並んでる
"おそろいの表紙"になっていて最高~!

霊感体質の主人公、"まなちゃん"がその体質のせいで母親との間にできてしまった距離感から夏休みの間、親戚の佐吉"おじさん"の元に預けられそこで繰り広げられる不思議体験の物語……

えびがわ町を舞台に短い夏休みをめいっぱい凝縮したようなお話の数々。

大変癒されるのは勿論のこと、子どもと親、子どもと大人、人と人はどうやって接していけばいいのだろうねぇという普遍の悩みを豊かな自然の中で妖怪たちとゆるやかに過ごしつつ、一緒にごはんを作って食べながら、紐解いていく温度感の素敵な物語である。

作品名にもある通り、ポンコツ女子高生に化けた狐とかショタジイの河童とか、人に化けた妖怪が結構普通にコンタクトをとってくる。コミュ力が高い人懐っこい妖怪たちとまなちゃんのどこか間の抜けたやり取りや保護者にあたる佐吉おじさんやまなちゃん周囲の大人たちにも一癖二癖ストーリーがあり、いつのまにか当事者として巻き込まれていく様が大変かわいく面白い。

お盆休みになったら読んでみてほしい。全6巻なのですぐ読めちゃう。
大人のみなさんは簡単でいいのでおつまみを自分で作って、ビールなんかも用意して読もう。
絶対飲み食いしたくなります。


さて、このタイトルにも登場する

架空の町「えびがわ町」


岐阜県西濃の揖斐川町(いびがわちょう)という実在する町である。
漫画内でも作中モデルとなった場所が名称そのまま描かれていて、行ってみたくなること間違いなし聖地巡礼推奨漫画となっている。

揖斐川の河川敷
町から数分でこんな感じの風景が広がっている。
養老鉄道 揖斐駅
私が行くと何故か毎回雨が降っている。なんで?

私も東海地方出身なので幼い頃から遊びに行くなら西濃で川遊び~といった感じでお世話になっている土地である。
今でもスーパーで野菜を買えば揖斐のものだったりするので心身共に生かしてもらっているといっても過言ではない。

そんな揖斐や西濃が漫画に描かれ、見たことある景色の様子に読者として心躍っていた。
行ったことあるとこ出るやん……!?
先に聖地巡礼済みやん!!!である。

広がる田畑や雄大な河川、里山や森林が身近にあり、長閑な自然と田舎の原風景を感じるエリアとして雑多な都会めいたでも都会とも名乗りきれない、なんとも言えない場所に住まう自然に飢えた人間(つまり私だが)は一度くらい揖斐のどこかへ訪れたことがあるのではないだろうか。

なかったら是非行ってほしい。その話を今からします。


養老の滝へ行こう

養老の滝
前日に雨が降ってたので水量が多めらしい
細かい水飛沫が涼しい~


4巻21話のお話がまさに「養老の滝」がモデルのお話である。
「養老乃瀧」というチェーン居酒屋の方が全国知名度は高いのかな。
それの元ネタの場所である。
滝にちなむ親孝行の言い伝え養老孝子伝説があって、養老乃瀧はそれを名前の由来にしている。
作中でもその伝説と菊理媛神(作中キクリヒメ)のお話がベースとなっている。




作中内の他モデル地よりは観光地として行きやすいと思い養老の滝を選んでみました。
(徳山ダムとかも巡ったんだけど、おすすめするにはちょっと凄くて、道がさぁ…)
基本的に山道が深くアクセスが悪いので他のモデル地は観光するならレンタカーとか、とにかく車が必須なんだ。ドライブテクが試される土地。
バスもあるらしいのですが一日とかでは回れないんじゃないかな。



鉄道で行く


養老駅
から滝までは徒歩50分
駅から滝付近までシャトルバスがあったみたいなのだが現在は運休中のようだ


主要駅として名古屋駅から養老駅までで紹介します。
(近畿方面からは他のルートもあるので調べてみてください。すまん!)

近鉄名古屋線もしくはJR関西本線桑名駅 ➡ 養老鉄道に乗り換え ➡ 養老駅

JR東海道本線大垣駅 ➡ 養老鉄道に乗り換え ➡ 養老駅

の3パターンになると思う。
乗車時間はどのパターンも1 時間 ちょっとかかる。

料金は
近鉄(桑名経由)だと 1,110円
・JR関西本線(桑名経由)だと930円
・JR東海道本線(大垣経由)だと 1,190円

(2023年6月現在)(特急とかに乗ると金額や時間は変わってくる)

必ずどこかで川(橋)を渡るルートになる
車でもおおよそ同じ感じのルートになる

養老駅や揖斐駅も作中登場しているので養老鉄道を使って鉄道で旅気分を味わうのも大変おすすめ。
ただし駅から滝までそこそこ歩くのでしばらく鍛えて健脚になっておこう

濃い赤い車両がレトロでいい ここは大垣駅
揖斐駅 一巻一話冒頭にゴミ箱辺りの様子が出てくる
養老線からみえる景色も長閑でいいんだな。これが。
今回は車で回ってきたので別日の鉄道の様子です

車で行く

名神高速道路/西宮線  ➡ 東海環状自動車道/国道475号養老IC ➡ 県道213号 ➡ 大垣養老公園線で現地まで
名古屋高速5号万場線/ルート 5 ➡ 名古屋亀山線/東名阪自動車道
弥冨IC ➡ 川沿いを走って県道56号
から 養老へ

グーグル地図は高速道路(有料道路)にやたら乗れって言ってくるけどまあ大概下道が存在しているので時間に追われてなければ下道で行くのもありである。

今回は赤のルートで行きました


国道258号沿い道の駅 月見の里・南濃

養老の滝までの道程で道の駅に寄った。
道の駅ってなんであんなに楽しいんですかね。

近くに天然温泉があり、足湯スポットが道の駅にある

この道の駅、無料の足湯スポットがある、最高。

月見の里物産館8:00~18:00まで営業
(テナントによって営業時間や休業日が違うとのことなので要下調べ)
足湯
8:30~17:30までやっているそうなので、徒歩で疲れたら浸かりに行くのもあり。(2023年6月情報)

飛騨じゃないけど岐阜だからか
飛騨牛乳のパイン味があった
パインアメとほぼ同じ風味


くずアイスバーなどもある これはいちじく味
溶けにくいので夏にいいな

駐車場に車とめたらひたすら登る

滝周辺は全体が観光スポットエリアになっている
各地に駐車場(無料・有料)が点在しているので、行きたい場所から予想して、よさそうなところに停車しよう
今回は養老の滝入口駐車場(無料)に停めた

美上亭さん 駐車場のすぐそばにある
作中登場のニッキ水があったので購入
シナモンきつめの砂糖水の味
チャイ好きなら美味しく飲めるのではないだろうか
色がかわいいね
注文したらおばあちゃんが五平餅を焼いてくれる
あったかいお茶も出してくれて嬉しい
瓢箪ほんまに売ってる
渋土産モノ好きにはたまらん時間の止まり方をしてる
他に客がいなかったので真っ暗だったが後からおばあちゃんが照明をつけてくれた


いいね~
舗装されていて意外と歩きやすい
手すりも上流までずっとついている
上がっていく途中ずっと川を眺められる
紫陽花や
ホタルブクロ
ダイモンジソウなんかが道に咲いてる


養老神社

養老神社
お手水も瓢箪だ

養老神社の境内に菊水泉という清水が湧いているスポットがある
この水を汲んで持ち帰ることができます。

さっき登場したニッキ水(ガラス瓶)を道中の土産物屋さんのどこかで買っておくとお話と同じ透明な瓢箪に水持ち帰ることができる

神社階段下にも水汲み場があるので上流を汚さないように表記があります。
ごみとか、飲み残しとか、流さないように!
神社の階段までのぼるのは疲れちゃうなって人は下の汲み場で汲もう

神社までの階段 きつい
菊水泉 透明感のある水が常に湧いてる
水汲んでいいよスポットもある
ニッキ水の容器を使って水を汲む


詳しい味や成分は分からないけど
飲んでみると硬水だなと感じる
コントレックスみたい


神社下の水汲みスポット 近くに休憩できる東屋もある


巨木も所々にあって、ゴツイ根を見ながら歩ける
ヘビイチゴ
夏は緑がいいよね


到着だ!
滝の近くまで行ける
途中で見かけた激渋神社と二股の階段
養老神社の少し奥にある
道のお店は空き家が目立つ
お庭に神社と同じ湧き水が引いてある池のある廃墟
売り家になっていた
小説家とかに住んでもらいたい
折り返しの道を少し上がると流し素麺のお店(と駐車場)に行く途中で濃尾平野が見れる
天気が良かったらもっと綺麗だと思う


狸の皮膚……何?


令和にこのテンションのお店が味わえて
最高になってしまった

駐車場まで降りる段階で17時近くになったので帰路につくことに

不老ヶ池という池もあってそっちも行きたかったな
紅葉の季節も綺麗とのことなので秋にでかけるのもいいと思う
実は小学生頃に来たことがあると家族に言われたのだが、全く覚えていなかったので新鮮に景色を楽しむことができた
かなり寂れている面もあるのだが、道すがらも舗装されて歩きやすくなっていたり、貸切(温泉?)風呂があったり気になる方には是非訪れてみてほしい岐阜を感じるスポットだった

持ち帰った水は妹に渡したら
めっちゃ…何これ……シナモンの味する……と言われた
酒にはなっていなかったらしい

おしいな
帰って漫画と同じメニューを作って食べたりしたいと思った

えびがわ町の妖怪カフェ、是非読んで岐阜に来てみてください


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