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あらゆるストレスを解消する方法「線引きスキル」〈解説編〉最終章

 ども。
 線野ひいこです。
 線を引くのが特技です。
「線を引ければ、人生ラクになる」が持論で、あらゆるストレスを解消する方法「線引きスキル」を提案しています。

最初の記事(「はじめに」と全体の構成について)はこちらです。

 今回は「線引きスキル」〈解説編〉最終章です。



最終章 「心の自立」

 
「本当の自分で生きる」「自分らしく生きる」「自己肯定感をもつ」「自分を好きになる」とか、よく言われますが、でも具体的にどうすればいいか、よくわからないという人は多いと思います。私もそうでした。
 前章では、「承認欲求」を掘り下げ、「線引きスキル」を習得することで、「自己肯定感」が生まれ、自分が好きになれて、自分らしく生きられるようになることをお話ししました。
 この最終章では、その仕組みについて解説していきます。


ビー玉のワーク

 ここでまたひとつワークです。
 第二章の冷蔵庫のジュースのワーク、第六章の「ストレス解消法」のワークと同様、これも正解があるものではありません。気を楽にして、ちょっと考えてみてください。
 ではどうぞ。



 ここに二つのバケツがあります。一つのバケツには、いろんな色をしたたくさんのビー玉がめいいっぱい入っています。もう一つのバケツは空っぽです。あなたは、この二つのバケツを使って、大量のビー玉から、無色透明のビー玉だけを取り分けてほしいと頼まれました。
 あなたならどうやって無色透明のビー玉を取り分けますか?

 あなたなりの答えを考えてみてください。答えが出たなら続きをどうぞ。

ビー玉の取り分け方

 私は、二通りの方法を考えました。

方法①
ビー玉がいっぱい入っているバケツの上から順に、無色透明のビー玉を拾っていく

 この方法だと、ひとつずつ、無色透明のビー玉を拾い出して、もう一つのバケツへ移していくことになります。下の方は探しにくいので、バケツの底のほうへ手を突っ込んで、かき混ぜる必要があるでしょう。ある程度取り出せても、まだ底に残っているかもしれません。

方法②
バケツの上の方から順に、色のついたビー玉を取り除いていく

 この方法では、ひとつずつ、色つきビー玉の方を取り出して、もう一つのバケツへ移していきます。作業が進めば進むほど、色つきビー玉は取り除かれて、どんどん無色透明のビー玉の割合が増えていきます。
 最後の方になると、ほとんどが無色透明のビー玉ですから、むしろ色つきビー玉の方が目立ってきます。すると底の方にあった色つきビー玉も、簡単に取り出せることでしょう。

「本当の自分」とは

 私が提案する、「線引きスキル」は、この二つ目の方法に相当します。
色つきのビー玉を「線の向こう側の他者」の影響、無色透明のビー玉が「自分」だと考えてみてください

 あてのない「自分探し」をやるより先に、「線の向こう側の他者」が関わってくるところを取り除いていく方が確実だと思うのです。
 しっかり線を引いて、「線の向こう側の他者」が要らなくなり、「線の向こう側の他者」から影響されることもなくなると、線の内側にしっかりと一人で立った「本当の自分」だけが残ります。無色透明のビー玉を取り出さなくても、色つきビー玉を取り除くことで、無色透明のビー玉が残ったように。

 これが「心の自立」です。

「自分軸で生きる」「自分を大切にする」「本当の自分で生きる」「自分らしく生きる」ともいいます。自分が自分を認めることになるので「自己肯定感」も生まれます。

自分の本心と向き合って自分らしく生きる

 心の自立ができてきたら、ゆっくり自分の本心とも向き合っていきましょう。

「自分は何が好きだろう?」
「自分は何をしたら嬉しいだろう?」
「自分は何がしたい?」
 ひとつひとつ丁寧に聞いていくと、自分の本心が出てくると思います。

「誰かがいいと言ってたから」
「誰かがやめとけと言ってたから」
「あの人がやっているから私も」
「これをやれば、あの人が認めてくれるから」
 このような「線を引けていない」答えを取り除いていけば、必ず自分の本心が出てきます

 これまで、「線の向こうの他者」に振り回され、本心を抑えに抑えてきたて人だと、なかなか自分の本心が出てこないこともありますが、焦らず丁寧に聞いていくと、少しずつかもしれませんが、必ず現れてきます。

 「線の向こう側の他者」に振り回される人生をやめ、この世界に生まれてから死ぬ最後の瞬間まで、ずっと一緒にいる「自分」を大切にして、自分の人生を生きる。その方がずっとラクで楽しいと思います。

 というわけで、レッツ線引き!


(オマケ)もとから「線引きスキル」をもっている人の場合

 この項目はオマケです。私自身が「線引きスキル」を身につけてから、これまでの人生を振り返ってみて見えたことを参考までに。

 もとから「線引きスキル」をもっている人、いわば天然の「線が引けている人」の場合、「線引きスキル」を習得するために、こんな面倒くさいことをしなくていいし、最初から自分らしく生きているから、人生楽しいと思いますよ。こんな「生きづらい人」向けの文章を読む必要もないでしょう。
 自分のやりたいことをやったり、チャレンジするために苦労することはもちろんありますが、それも自分で選んだこだから、「生きづらい人」のいう苦労とは違います
「線を引けていない人」から見れば、すごくステキに見えるし、羨ましいと思います(私もそうでした)。

 でも、「線を引けていない人」が「線を引けている人」を羨んで、マネしようと思ったら、できなくはないけどめっちゃしんどいです。たとえ同じ結果が出せたとしてもめっちゃしんどいです。だって、「線引きスキル」が無い時点で、ゲームでいうところのデバフがかかっている状態で戦うとか、将棋でいうと飛車角落ちで戦うようなものです。互角の戦いもできなくはないけど、すごく大変なのです。

 また、こういう天然の「線が引けている人」は「線が引けていない人」のことがイマイチ理解できません。違う世界線で生きてる感じです。アドバイスをくれても、「線を引けていない人」にとっては「それができれば苦労しないんだけどね……」とかいうことになりがちです(私もそうでした)。

 これで、本文は最終章ですが、最後のごあいさつ「おわりに」がありますので、どうぞ最後までお付き合いください。

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