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冬じたく

冬支度といっても南の地方だから、炬燵を出すぐらいのことだ。
狭い部屋なので、家具を動かしたり、ついでに細部を掃除したりするので気合いが必要になる。
よほど寒くならないとやらないのだが、毎年少しずつ早くなっている。
これも年のせいか。

炬燵は動きたくなくなるので置かない人もいる。
私も一時期処分したことがあったが、誘惑に負けてしまった。
家具を動かしてでも炬燵で丸くなりたい。
本を読みながらまどろむ心地よさは値千金といいたい。

冷え込んだので冬用の部屋に変えたのに、午後は小春の日和になった。
それでも窓からの日差しは細く弱く、もうすぐ冬になるのだと教えてくれる。

今朝は風の音で目覚めたほど風が暴れている。
まだ暗く東の空には宵の明星や星が光っている。

今日は新月。
11月の新月は蠍座で起こるらしい。
蠍座の特徴は「All or Nothing」なので、中途半端なことに決着をつけるといい日なのだそうだ。

棚に乗せたままのやるべきことが多い身としては、痛い指摘である。
何かひとつでも決着をつけられたらいいのだが。

どっちにしても新月は朔。
始まりの日。
外は風が荒れ狂っているが、気持ちまで荒々しくならないようにしよう。
炬燵初日の朝に。


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