スプリットステップって何?

スプリットステップとは守備側の選手が打球がバットに当たる瞬間に小さくジャンプする動作を指します


動画のように最近では菊池選手や坂本選手などがこのような動きを取り入れています。ですが、このような動きにどのような意味があるのでしょうか?

そもそも発祥は?

元々"スプリットステップ"とはテニスが発祥で名前の元でもあります。テニスにおける"スプリットステップ"は最も基本的な動作と言われており、テニスではほとんどの人が行なっている動作です。
では、テニスにおける"スプリットステップ"が果たしている役割とは一体なんでしょうか
色々な意見がありますが、大きくまとめると、

ボールが左右どちらに来ても反応しやすい

相手を見る時間が作れる

このような意見が多かったですね
上記2つの効果は野球にも応用することができますよね。
内野を守ってる上で左右どちらにボールが来ても、素早く一歩目を踏み出すことは、非常に重要なことであり、その選手の守備範囲を広げることもあれば、狭めることもある大切な技術です。それをこのステップによってスタートが切りやすくなるということですね。
相手を見る時間が作れるということは、野球において、打者を見る時間が作れるということです。守備側からの視点では打者を見るということは非常に大きな役割を果たしています。打者をしっかりと見ることによって、打球方向が予測できたり、細かな変化に気づいたりすることができます。こちらの効果も野球に生かすことができそうですね。

その他のスポーツでは?

ここまではテニスにおける"スプリットステップ"の役割を説明してきました。
では、他のスポーツにもこの技術は用いられているのでしょうか。また、どのような効果を発揮しているのでしょうか

サッカーにもスプリットステップが

その他にスプリットステップを導入しているスポーツといえばサッカーがあります。しかし、サッカー経験者の方からすれば、「そんな言葉知らない」という方もいらっしゃるかもしれません。実はサッカーではスプリットステップとは呼ばれておらず、"プレジャンプ"という名称がついています。「でもメッシやクリスティアーノ・ロナウドがパスを受ける前にジャンプしてるところなんかみたことないよ」と思った方
正解です
"プレジャンプ"とはキーパーのみが用いる技術であり、シュートをセーブする前に小さくジャンプする動作のことです。(シュートに遅れるなどのデメリットもあるが、野球ではそのような場面は考えづらいため、ここでは利点のみ取り上げる)
では、サッカーにおけるプレジャンプにはどのような効果が期待されているのでしょうか
ここでは、テニスではあまり説明されていなかった理由のみを取り上げたいと思います

地面からの反力をより強く得られるため

反力とは、地面を強く蹴ることによって得られる力のことです。ゴールキーパーがシュートをセーブするために左右に飛んでいるシーンを見たことがある人も多いのではないでしょうか。
あれをするためにはより強い反力があった方がいいですよね。そのために必要なのが、プレジャンプというわけなのです。
これは野球のどのような状況に生かされるのかと言えば、1歩目の速さ、強さに生かされます。
1歩目からより速いスピードで打球を追えたなら、追いつける打球も必然的に増えてきますよね。その為には、地面をより強く蹴る必要があります。陸上のクラウチングスタートとかが代表的ですよね。でも、流石に守備中にクラウチングスタートはできないので、その他で、最も効率的な力の貰い方がスプリットステップなのです。

色々なスポーツの話で読み辛くなってしまったかもしれませんが、読んで頂いてありがとうございます。
ここまで偉そうに話をしてきましたが、私は下手くそな外野手だったので、スプリットステップなんてしたこともないですし、そもそも存在すら知りませんでした。しかし、こうして調べてみるとプロの選手なども導入し始め、その他のスポーツでも普及していることを考えると、有益な技術と言ってもいいのではないでしょうか。

#阪神 #スプリットステップ


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