私たちの関係案内所
メンバー: 清水秀斗、佐藤広規、阿部勇希人、石川隼乃介
(1)「関係案内所をつくること」について
◯ 石川
関係案内所の存在意義について、①観光案内所と関係案内所の違いと②地域経済の維持の2つの視点から考えた。
①観光案内所と関係案内所の違い
講義"観光経済論"では、観光案内所と関係案内所のそれぞれの意味について以下のようにまとめていた。
本講義の内容的に観光案内所の説明においては若干悲観的に捉えられているが、観光案内所と関係案内所を比較したときに、よく世間的に知られており、利用されているのが観光案内所である。
また、上記の意味の内容は観光案内所と関係案内所の違いについて"可能性"に着目して考えられている。
それを踏まえて、私の解釈から"可能性"をもとに2つの違いを考えると、観光案内所はその後の観光ルートや観光スポットを紹介してくれる場所だが、逆に言えば観光で訪れた人は教えてもらったそのルートを辿ったり、スポットを訪れるようとするので、紹介されていない地域を訪れたり知る機会が遮られる。一方で、関係案内所は人と人との対話を通して行く場所を決め訪れたりするので、行く場所についての歴史等を知ることができるだけでなく、住んでいないとわからない視点であったり、地域全体について知ることができる。
故に、観光案内所は可能性を狭めている場所であるという一方で、観光案内所は可能性を広げている場所である、と言える。
②地域経済の維持・発展
以上見ていたように、関係案内所には可能性を広げる作用がある。その可能性については訪れた人に着目されたものであったが、地域経済においても可能性を広げると考えられる。その理由は上記にもあるように、関係案内所に訪れた人が様々な場所に行く可能性が高いことにある。
地域経済を維持または発展させるためにはお金や人の力が必要である。しかし、皮肉にも昨今の日本では少子高齢化や地域の過疎化が進行しており、地方部における地域経済の衰退が問題視されている。
そんな地域経済が衰退しているところに関係案内所があればどうなるだろうか。上記の通り、関係案内所は観光案内所と違い、様々な所に訪れたり、様々な人と接する可能性がある。その過程の中でお金を落としたり、あるいはその地域を気に入れば定住してもらえるかもしれない。定住しなくても訪れた人がその地域の魅力を発信することで、地域外の様々な人に興味を持ってもらえるようになり、訪れる人が増えたり、今ならではだがふるさと納税を利用して地域にお金を落とすことができる。
故に関係案内所は地域経済にも良い影響を与える。
まとめ
以上2つの視点から関係案内所の可能性を見てきた。 もちろん、上記の通り世間的に求められているのは観光案内所である。このことはより時間や労力に対して効率を求める時代になったからだと言えるかもしれない。しかし、そんな観光案内所はその人自身の行動や地域の将来等のような可能性を狭めているのは紛れもない事実なのだ。つまり、人と人との対話を通して広げられる可能性こそが関係案内所の存在意義である、と言えるのではないだろうか。
◯ 清水
「関係案内所」と「つくる」というテーマについて考える際、まずはこれらの言葉の意味を理解することが重要である。関係案内所とは、文字通り解釈すると、人々の関係やつながりに関する情報やサポートを提供する場所を指すかもしれない。一方、「つくる」という言葉は、作るや創造するという意味を持つ。
この二つの概念を組み合わせてみると、関係案内所で提供されるサービスや情報を活用し、人々が新しい関係を築いたり、既存の関係を強化したりする過程つまりプロセスを想像することができる。例えば、関係案内所で出会った人から提供されたアドバイスや関係案内所自体にあるツールを用いて、人々が友情やパートナーシップ、ビジネス関係などを創り出すことが可能である。
例えば、高校時代、どの部活に入部するか迷っていた時、張り紙をみて登山部に興味を持ち、体験入部をした。後日、体験入部で初めての挑戦が空沼岳という山だった。その山を登りながら、すれ違う人々とのあたたかな挨拶や、中腹の山小屋で休憩している登山者たちとのふとした交流が、私にとって新鮮で魅力的な体験で、その日の経験が私が登山部に本入部を決意する大きな理由となった。 今になって思い返せば、あの山小屋は私が初めて足を踏み入れた「関係案内所」のような場所だったのである。そこでは、登山という共通の目的を持つ人々が自然に情報を共有し、励まし合い、そして繋がりを深めることができた。あの時の経験は、人とのつながりがいかに大切かを教えてくれた貴重な瞬間である。
このテーマは、人間関係の構築や維持、ひいては関係案内所自体のガイダンスの重要性、つまり観光経済論という講義の必要性を示している。関係案内所が提供するサポートが、人々がより意味深く、充実した関係を創り出すための基盤となる可能性があるのである。このように、関係案内所の存在は、人々が互いにつながり合い、より良い人間関係を築いていくための重要な役割を果たすことが予想される。
◯ 佐藤
本来観光は、地方からその土地の魅力を感じて訪れ、土地や雰囲気を感じ経済価値を大きく生み出してくれる一種の出来事であり、人であれば誰しもが持っている欲求、さらに言えば暇との向き合い方だと感じていた。しかし観光とはその土地に住む人々の関わりが生み出された結果や協力によりできたもので、地域のつながりの強さが必要だと感じた。1人の力だけは成し遂げられないことであり、交流する場に参加すること、所属する場を作ることどちらの点でも必要だと感じる。その点で言うと授業でも学んだ関係案内所は地域の人々のつながり、時間を共有するという意味で土地との関係、人との関係の創造、話し合えるという点で役立っていると考えている。自分自身人との関係性が一番あったなと考えられる高校生活や部活動でも、学園祭や野球好きな地域の人々が訪れて、自分たちの好きなことに集まるような関係性、このような関係性を関係案内所でも作ることができればいいなと考える。関係案内所は偶然の出会いや人と人を繋げられ、今現在自分たちが感じている、関係性の希薄化や幅広い世代との交流が活性化する場であり、話し合いができるという点で自分が感じていた 観光の面からだけではなく、経済や社会においても価値を生み出す場でもあると感じた。
◯ 阿部
人は長く生きるにつれて、他人との関わりが上手くなっていく。合わないと感じればすぐ距離をとって関わりを避ける。都会に住んでいるならば尚更距離が遠くなる。関係案内所はそんな人に新たな関係を与えることができるだろう。それは「人」でも「土地」でも、その人と「新たな何か」を繋げられることに最大の強みを持つ。
生きてきて最初に出会いが希薄になったのは大学時代だった。大学に入学したとき、コロナ禍も相まって1人で講義を受けていた。高校までは自然とできていた友人も、大学では簡単には作れない。焦った自分は友人を作るためにアカペラサークルに加入した。そこには歌が好きという共通点をもった人たちがたくさんいた。先輩・後輩、男子・女子関係なくバンドを組み、大会に向けて共に練習をしていく。誰とも関わらずに四年を過ごせた大学生活。だからこそ他人と出会える場というものがこれまで以上に貴重なものになっていく。そんな貴重な出会いを生む機会を作る手助けをするのが関係案内所の意義だと思う。
(2)関係案内所の名前
当初このグループの名前は“焼き鳥男子(仮)”というものだった。由来としてはグループの共通点を話し合ったときに、メンバーが“焼き鳥“が好きだったこと、そしてメンバー一名が当時アイドルのなにわ“男子”の楽曲を聴いていたことからそれらの名前を合わせて“焼き鳥男子”とした。しかし、グループが目指す関係案内所を構想していくにあたって、この名前がどうしても合わなすぎる点、そして焼き鳥となにわ男子という要素以上のグループの共通点があるのではないかという点から、グループの中で名前を変えよう、という決断に至り、話し合うこととなった。
これまでのメンバーとの雑談・話し合いを通して、それぞれで共通して言えることとすると、部活動の思い出が強く、その場所がそれぞれの戻りたい場所、”母校”に当てはまるのではないか、ということだった。それをベースに関係案内所の名前を「○○部」にして、その中に当てはまる言葉をメンバー間で話し合ったが、もともとグループの中で「関係案内所は自由で“居たい”と思える場所にしたい」と考えていたので、敢えて○○に当てはまるキーワードを決めずに、訪れた人がそこでの経験を踏まえて自由に考えてもらいたい、ということとなった。
(3)関係案内所”○○部”の将来像
上記の○○部の名前の意味と、それぞれが考える「関係案内所をつくること」と関係案内所の存在意義をもとに、関係案内所としての“○○部”がどのような形になればいいか、を話し合った。
それぞれの考えにおいて共通することは、まず人と人とが繋がりを通して、出会った人同士やその地域に良い影響を与えられるような場所こそが関係案内所である、ということだ。更にコンセプトとしては部活なので、部室のような居心地がいい場所で、且つ訪れた人・出会った人・地域がそれぞれ良い影響を与えられるような場所にしたいと考える。
加えて、上記の○○部という名前の意味にもあるように、○○に当てはまる言葉を考えてほしいため、訪れた人には当てはまる言葉を出会った人との会話や周辺地域を訪れた経験から考えてもらうミッションを課したい。
(4)総括
いろいろ苦難がありながらも、グループとして考える関係案内所を”そうぞう”することができた。実際にこの関係案内所がつくられ、人が訪れることはない。しかし、メンバーそれぞれの人生において、人との出会い・活動を通して環境(お客さんが来店しやすい環境、従業員が働きやすい環境等)をつくることが予想される。故に、それを考えるにあたって一定の目的を完了させるだけの環境(買い物するだけの環境、仕事するだけの環境等)ではなく、今回の経験を活かして、人と人との繋がりを増やしていけるような環境づくりをできるようにしたい、と考えた。
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★ 焼き鳥男子改め〇〇部の舞台裏 ★
→2時間打ち合わせ(オンライン)したときの様子
①エピソードトーク
〇石川
▷文章(上記の(1))の中で1番重視していること
→関係案内所が出会いを通して可能性を作り出す場になってほしい
▷これまで中高では卓球部、大ではボランティアサークルに所属していた
→この中で戻るとしたら高校がいい
▷高校卓球部
・石狩管内の中ではベスト8に入れるくらいそこの卓球部が強かった
・自分は部活動の中では弱かったため団体戦に出ることはなかった
→しかし、部が良くなるために清掃や応援、サポートを徹底して行った
⇒結果、実力はなかったが、団体戦のベンチ(決まった人しか入れない)入り
⇒コロナで3年生最後の大会はなくなったが、人のために一番動けた3年間だった
〇清水
▷文章の中で1番重要視していること
→人間関係をつくること
▷関係案内所に行ったことはないが…
→これまでの講義の内容と今までの経験との共通点を踏まえると
⇒ワンダーフォーゲル部の経験が一番近い!
▷ワンダーフォーゲル部
・週末に登山
・山は基本大雪山、一番好きな山は空沼岳、始めて登った山でもある
・登山は割と暇かな
・登山をしているときに周りの登山客と会話する
・いろんな人とすれ違う、その中で話すことも
・登山客の中にはジーンズで登る人も⁉
・中腹にある小屋で寝泊まり、その中で他の登山客と会話することが多い
★関係案内所に行ったことはないがその小屋が関係案内所だったのかもしれない
〇佐藤
▷文章の中で1番重視していること
→人とのかかわりを通じて、人・地域がつながること
▷関係性ではやはり部活?
▷野球部(中学)に所属していた
・グラウンドの雪かき
→自分の部活だけではなくサッカー部のためにもやった
・大会
→いろんな人が観に来る 野球が好きな人が主に 共通点
→レギュラーとして参加
・弱小+人数が少ないから2回戦敗退が多い
→負けても仲間がいたから居続けられた
⇒人数少ないからこそ密接な関係になれたのかも
▷高校では弓道
・個人プレーになる
→部員とのかかわりがあるけど、大会ではそれぞれ
・思い出としては高校より中学の方が強い
・弓道やったのはいろんなスポーツしたかったから
・バスケやバレーもあったが、高校からだと周りとの差が
・高校からは硬式野球に代わるから、ちょっと嫌だった 「石ころ投げ合ってる」
〇阿部
▷文章の中で1番重視していること
→希薄化している人間関係を補えたら
▷大学入学時はコロナで友達作れなかった
・一方で高校とかは“勝手に”友達ができていった
▷大学 アカペラサークル
→歌が好きだったということもあるが、どちらかというと友達ほしかったから
▷コロナと言えば講義で観た"東京自転車節"
・正直内容難しかった
・メモとっていたが風俗の話からメモとる気力なくなった(笑)
・人望はすごかった
・陰性・陽性を言い続けていたところが怖かった
・コロナで職を失ったため上京
→そこが自分の経験と似ている気がする
・てか、2500字(それに関するレポート)多くね
②関係案内所の名前について
▷四人のエピソードトークを踏まえて
→一番思い出に残っているのはみんな部活動 →○○部っていう名前にする?
▷一旦雑談「レポートたまってる?」
・〇〇〇〇(別の講義)大変だよねー
・他の教科についても雑談したが省略
▷他のグループどうしたんだろうね
→ねずみ荘って偶然ゲーマーが集まって奇跡だよね
▷ほんと敢えて○○部にするか
→○○に入れるのは本人自身 それについて話し合ってください的な
⇒めっちゃいい!これにしよう!