第10回精神科専門医試験解答・解説
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1.ab
a.×
b.×
c. ○ レビー小体型認知症の約5~6割の人に「抑うつ症状」がみられます。とくに初期にあらわれやすく、「気分がふさぎこむ」、「悲観的になる」、「憂うつ状態」などに伴い、意欲や自発性が低下します。※(http://sodan.e-65.net/kaigo/lewy_guide/taiou/utsu.html)
d.○ 中核的特徴である
e.○ 中核的特徴である
2.ae
※「興奮・攻撃性の対応」http://www.jaep.jp/gl/gl_p051-088.pdf より
a.○ 訓練された職員がチームを組んで手と関節を押えることにより攻撃者の動きを抑制し~
b.× 身体的介入の全過程において頸部、胸部、腹部、背部、骨盤を直接圧迫してはならない。
c.× 服臥位をとることは短時間にとどめるべきである。
d.× 患者の頭頸部の保護・支持について責任をもたなければならない(※最初に圧迫固定するという記載はない)。
e.○ 最低3名の職員でチームを編成する。患者の興奮が激しい場合は必要に応じて5名以上で対応する。
3.ae
a. ○ 妄想性障害の経過は、約50%が寛解、20%が軽快、30%は不変です。予後がよい患者さんの特徴は、仕事や社会の適応水準が高いこと、女性、発症年齢が30歳以下、突然の発症、症状の持続期間が短いことが挙げられます。被害型、身体型、被愛型は、誇大型や嫉妬型に比べると予後がよい傾向があるようです。※(こころのはなし 妄想性障害より)
https://www.heartclinic-machida.com/kokoro/byouki/ippan_delusional_disorder.html
b.× ※カプランp559
c.× ※カプランp559
d.× ※a参照 「突然の発症」は予後良好である
e.○
4.ad
a.× 心理学的要素→生物学的要素
b.○
c.○
d.× 生物学的要素→心理学的要素
e.○
※「精神障害と責任能力」より
https://www.syaanken.or.jp/wp-content/uploads/2012/05/20110_027-044.pdf
5.cd
a.× 肝代謝
b.× 肝代謝
c.○ 腎代謝
d.○ 腎代謝
e.× 肝代謝
※「新しい抗てんかん薬」よりhttp://www.jseptic.com/journal/50.pdf
6.b
※ICD診断基準
確定診断のためには(a)と(b)のどちらかあるいは両方に加えて、(c)と(d)もなければならない。
(a)離人症状、すなわち患者が自分自身の感性および/または経験を分離されている、よそよそしく、自分自身のものでない、失われている、などと感じる。
(b)現実感喪失症状、すなわち対象、人々および/または周囲全体が非現実的で、よそよそしく、人工的で、色彩がなく、生命感がないように見る。
(c)このことが主観的で自発的な変化であり、外力あるいは他の人々によって強いられたものではないと受け入れること(すなわち洞察)。
(d)知覚は明瞭であり、中毒性の錯乱状態、あるいはてんかんではないこと。
a.○ 基準a
b.× 基準に記載なし
c.○ 基準a
d.○ 基準b
e.○ 基準a
7.cd
a.○ 日没症候群(黄昏症候群、夕暮れ症候群)は傾眠、混乱、失調、転倒事故などにより特徴づけられる(※カプランp376)
b.○
c.× 鏡徴候とは鏡に映る自分の姿を「他人」と誤解し、挨拶したり話かける~
※「確認しましょう、認知症の事」より
http://www.tsukubamed.jp/renkei/pdf/dodaidukuri/h270712ninnchishou_tashikamema.pdf
d.× 幻の同居人は他人が自分の家に住み込んでいると確信する症状
※「認知症ねっと 認知症の妄想」より
https://info.ninchisho.net/column/psychiatry_008
e.○
8.ab
a.○
b.○
c.× ペラグラにニコチン酸を使用する。
d.× 第一選択薬はベンゾジアゼピンである。
e.× 上記同様
9.ac
a.× クッシング病ではACTHは上昇する。(※国試レベル)
b.○ 大体は基礎疾患のない中年以降の人に起こりますが,血液透析を受けておられる方(約1/3),パーキンソン病,胃切除後,鉄欠乏性貧血,慢性呼吸不全,心不全,糖尿病,甲状腺機能低下症,関節リウマチなど数々の病気で見られるほか,抗うつ剤や向精神薬などを飲んでおられる方や妊娠中特に出産前の2~3ヶ月間の女性(約15%)にもみられる。※「むずむず脚症候群について」よりhttp://www.itsuki-hp.jp/radio/kako-100411
c. × シモンズ症候群では甲状腺機能は低下する。
※難病情報センターよりhttp://www.nanbyou.or.jp/entry/4017
d.○ 髄液中IgG index、IL-6、IL-8、IFN-α等のサイトカイン上昇も報告されており、髄液検査は感染、腫瘍や脱髄疾患などの鑑別目的も含めて必要な検査である。
※https://radiology.bayer.jp/static/pdf/publications/nichidoku_iho/2008_53_03/53_03_09.pdf
e.○ 生理前の1~2週前頃からSSRIを内服する。
※松崎朝樹「生理の前の落ち込みや苛々「PMDD 月経前不快気分障害」を解説」より
https://www.youtube.com/watch?v=eXyd3YrkF6k
10.be
a.○ 病相を繰り返す毎に間隔が短くなる。
※「双極性障害の神経生物学」よりhttp://square.umin.ac.jp/tadafumi/Kougi.pdf
b.× 月1回→年4回
c.○
d.○ 実は効果に差はない。
※松崎朝樹「炭酸リチウム1日1回でいいの?[本格]双極性障害の治し方」より
https://www.youtube.com/watch?v=Nk8cJgFKDz4
e.× 双極性障害の経過のうち、双極I型の人で3分の1、双極II型の人では約半分の期間を、うつ状態で過ごすと言われています。※名古屋大学「脳とこころの研究センター」より
https://www.med.nagoya-u.ac.jp/noutokokoro/ippan/index.html
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