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第36回整形外科専門医試験合格体験記②

こんにちは!整形外科専門医のひろひろです。
今回も当アカウントにK先生より合格体験談をご寄稿いただいたので、これから受験される先生方の参考になればと思い掲載させていただきます。

来る令和7年1月17日(金)に令和6年度の整形外科専門医試験本試験が執り行われます。

整形外科専門医試験における勉強方法としておすすめできるものがいつくかあります。当アカウントが作成する解説記事はとても使い勝手がいいです。
おすすめの記事をいくつか掲載しておきます。

✔︎ 2022年第34回全問セット
✔︎ 2023年第35回全問セット
2024年第36回全問セット
✔︎ 2022年第34回問1
✔︎ 2023年第35回問1
✔︎ 2024年第36回問1

上記の各回の問1は無料で見ることができますので、
「これはいいぞ!」
と思ってくださった方は問2以降もチェックしていただけますと幸いです。

今回は、私の記事を使用し2024年第36回専門医試験に見事合格されたK先生に合格体験記を書いていただきました。
これから受験される先生には参考になる内容があると思います。
ぜひ見ていってください。



整形外科専門医試験 合格体験談

こんにちは!関西の総合病院で整形外科として勤務しているKと申します。2024年第36回整形外科専門医試験に合格しましたので、少しでも皆さんの参考になればと思い、私の体験談をお伝えいたします。

整形外科専門医試験は、日本整形外科学会に入会してから4年間の研修を経て受験が可能になります(以前は6年間必要でした)。

試験申請の際、以前は症例レポートや過去の症例経験、さらに以前の研修病院での指導医や病院長のサインを含む書類一式の準備が必要でした。しかし、現在は学会会員ページから症例登録をして指導医に認可をいただくことで症例提出ができます。また、コロナ禍をきっかけに症例レポートは不要になりました。かなり煩雑であったこの作業がある程度デジタルに登録できるようになったのは受験生にとっては好転ですよね。
私は症例登録から指導医の許可は1年目から少しずついただいていたため、提出時にあまり焦ることはありませんでしたが、同僚は0から登録しなければならず今まで勤務してきた病院の指導医に連絡して認可してもらう作業をしておりかなり大変そうでした。この作業を一気にやろうとするとかなり大変ですし、コツコツしてきた私も症例登録が完成した時点で一つの達成感を味わったのを覚えています。

勉強開始までの準備と最初の試行錯誤

さて、整形外科専門医試験を受験する年度の7月頃、まずはクエバンを購入し、そのあとノートや蛍光ペンを揃えて「よし、頑張るぞ!」と気合いを入れていました。しかし、いざ過去問を解き始めると、基礎問題の難しさに直面し、思うように進みませんでした…。

そんな中で、「標準整形外科学」という教科書に一度戻ってみたのですが、内容が非常に詳しく、すべてを網羅するには膨大な時間がかかり、試験対策としては非効率だと気づきました。専門医をすでに取得している諸先輩方からも「辞書的な教科書は、試験勉強には向かない」と言われ、ここで改めてクエバンや過去問の解説記事を使う方法に切り替えました。

日々の業務と勉強の両立

10月になると、病院内で人事異動があり私が外傷センターに所属することとなり、勉強のスケジュールが思うように進まなくなりました。外傷センターでは緊急手術が多く、想像以上に仕事に忙殺される日々が続きました。私には3歳と1歳の子どもがいるので、夜遅くまで医局に残ることもできず、家に帰ってからは添い寝をしながら寝落ちする日々が続き、夜間の勉強時間はほとんど確保できませんでした。

そこで早朝に勉強時間を確保することを決意し、試験直前まで朝早く起きて過去問を解く日々を続けました。特にクエバンは基本事項を効率的に学べるため、少しずつ周回してはノートにまとめて知識を固めました。12月の初旬にはクエバンが1周終わり、これが一つの節目になりました。

勉強の進め方と試験直前の追い込み

12月初旬から1月までの間にクエバンの2周目を行い、ノートにさらに細かいポイントを書き足しながら復習を進めました。同時に、整形外科専門医試験の解説記事を購入し、これまでの網羅的な知識と実際の過去問を照らし合わせる体型的な学習に切り替えました。3年分の過去問の傾向が年々変わっているのを実感しながらも、ひたすらコツコツと学んできた知識が少しずつ積み重なり、自信がついてきました。

試験当日のエピソードと実感

コロナ禍をきっかけに整形外科専門医試験は各都道府県でCBT形式で受験するスタイルとなりました。試験当日は午前休をいただき、会場近くのカフェで最終確認を行いました。同じ試験を受ける同期の仲間と食事をしながら「今年は脊椎腫瘍の鑑別は出るはず」と予想したりと、リラックスした雰囲気の中で勉強を続けました。そういった仲間との雑談のおかげで緊張することなく試験に臨めました。

実際の試験は、思ったよりも細かい知識が求められる場面が多く、難易度が少し高い印象を受けましたが、やれるだけのことはやったという実感がありました。試験が終わった後、ステーキ屋さんでステーキをいただきながら「やっと終わった!」という達成感を味わうことができました。

受験を控える方へのアドバイス

試験勉強は思い通りには進まないことが多いので、早め早めに計画を立て、少しずつ進めることが大切だと思います。また、標準整形外科学のような詳細な教科書よりも、試験対策に適した教材を活用し、効率よく学ぶことをお勧めします。特に、過去問解説記事とクエバンの理解を深めることが合格への近道です。

この試験は整形外科医としての基礎を確認するための通過点に過ぎませんが、合格までの過程で得た知識と経験は、今後の診療に必ず役立つものと信じています。指導してくださった全ての先生方に感謝し、次の目標に向けてさらに努力していきたいと思います。


これから受験される皆様に少しでも役立てば幸いです。

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