2021衆院選 選挙と政治のキホンを解説!!
こんにちは!選挙いくぞーです。
サッカーは2022年にカタールで、男子ラグビーは2023年にフランスでW杯があります。
ワールドカップにどんなメンバーでのぞむのかは、勝利を掴むためにはしっかり考えなきゃいけないことだと思います。選挙も国を背負って、政治というフィールドの中で戦う200人弱の日本代表選手を投票で決めるようなものです。そう考えると、選挙に行きたくなってきませんか?
なぜこのような記事を書いたのかと言うと、10月31日にあのイベントが行われるからです。
そう…… 第49回衆議院議員選挙!
そこで今回は,選挙にいく前に知っておきたい政治のキホンを解説していきたいと思います。皆さま最後までお付き合いください!!!
選挙のキホン
選挙がある場合,そこでは政治が必ず行われています!政治とは一体なんでしょうか。簡単に言うと,税金を使ってある地域をとりまとめることです。市議会なら市ですし,国会なら国全体がカバーされているエリアです。その運営費はわたしたちが普段払っている税金です。議員のお給料も,何か政策を実行するための費用も国民が負担します。だから国民の代表なんです。そんな人たちを決める選挙に,行かないという選択肢はないのです。
国の政治を実際に行なっているのが内閣です。なので政治の中心にいるのは内閣。だけれど,力が一箇所に集中してしまうと,みんなのための政治がうまく回らなくなってしまう。なので法律を決めたり,税金の使い道を決める場所を別に設けています。それが国会。そして決められた法律に基づいて,トラブルを解決するのが裁判所です。今回行われる衆議院議員総選挙では、この税金や法律について話し合って決める国会の中でも、衆議院で働く日本人代表を決める選挙です。
法律というハンドルと、税金というガソリンを使って、国という車を動かす舵を取るのが内閣なので、その管理・整備をするのが国会です。
衆議院と参議院
日本の国会は二院制で,衆議院と参議院によって国のルールが決められていきます。つまり国会は憲法で定められた,「唯一の立法機関」です。この制度はアメリカやイギリス,フランスやロシアなど幅広い国で用いられていて,すごくオーソドックスな運営方法です。
現在の二院制が日本に導入されたのは,戦後マッカーサーでお馴染みのGHQが日本を占領統治していた1946年に遡ります。マッカーサーはGHQ草案の中で一院制で国会を構成しようとしていました。それに対して,松本烝治率いる松本委員会(憲法問題を調査する委員会)が一連の憲法改正案の中で二院制を主張し続けたことから,現在の衆議院と参議院の仕組みが日本の国会に採用されました。
二院制のメリット
二院制のメリットは主に三つあります。
①国民の意見を幅広く取り入れることができる。
②検討の機会が2回あるため,慎重に議論を進めることができる。
③片方の院の議論を進めていく中で生じた偏りを,修正し必要だと考えられる内容や要素を追加することができる。
この三つの理由から,国会では二院制が採用されています。
戦前の国会
明治時代から第二次世界大戦前までは、衆議院と貴族院で構成される二院制でした。そして衆議院は選挙による入れ替えがあるが,貴族院は上院と呼ばれ解散もなく,任期も7年か終身かでとても長いため,新陳代謝のない制度でした。余談ですが,戦前から現在まで衆議院はずっと下院のままです。元々上院は「地域ごとの代表」、下院は「国の代表」に位置づけられています。
衆議院と参議院の違い
衆議院と参議院の違いはいくつかあります。今回は任期と解散のことだけピックアップします。衆議院の任期は4年,参議院の任期は6年です。衆議院は解散がありますが,参議院は解散がなく,3年ごとに半分が入れ替わります。
なぜこのような差をつけるのでしょうか。
その理由は、衆議院が「国民の代表」という役割を背負っているからです。つまり、できる限りリアルタイムで国民の意見を取り入れたメンバーで衆議院は構成されるべきなのです。
なので、解散があって新陳代謝の機会も多い衆院選は絶対に行くべきです!
小選挙区制と比例代表制
衆議院議員を選ぶ方法は,大きく分けて二つ。小選挙区制と比例代表制。
小選挙区制→都道府県ごとにその自治体内を選挙区で分けて,その区ごとの代表1人を選挙で決める方法。簡単にいうと,ヒトで選ぶ。
比例代表制→各党の中から一つ選んで,その票数に応じて,候補者を振り分ける方法。全国を11のブロックに分けて政党間で争う。政党ごとに得た票の数に対して候補者を振り分ける。北海道,東北,北関東,東京,南関東,北陸信越,東海,近畿,中国,四国,九州に選挙ブロックが分かれる。簡単にいうと,政党で選ぶ。
小選挙区制では289人,比例代表制では176人が選出されます。比例代表制は政党を選ぶものなのに,なぜ人が選ばれるのか疑問に思う方もいらっしゃるかも知れません。比例代表制では事前に候補者が選ばれているので,選挙の結果に応じて政党内から彼らが選ばれていくので,この方法が成立するのです。
死票
選挙区もブロックも,規模の問題で特に違いはありません。選挙の地域と選び方が違うので,言い方が変わっているのだと理解してください。ただ小選挙区制では,最も票を得た1人のみが当選するため,それ以外の候補者を支持した人の意見は切り捨てられることになります。この意見が反省されなかった票のことを死票といいます。
死票に乗り移った魂は、幽霊のように蘇ってこないようです。
一票の格差
小選挙区制のデメリットとして,選挙区ごとに投票する権利のある人の数に差が生じてしまうことがあります。すなわち同じ一票を入れても,区内の人口に差があるので,同じ憲法のもとのある日本の中で票の重みが変わってしまうのです。この格差を一票の格差といいます。現在でも2倍の格差が生まれている地域も存在しており,まだまだこの問題は残ったままです。
左の1体のゾンビの意見と、右2体のゾンビの意見が同じなんて、平等じゃないじゃん格差じゃない?
なぜ票に価値があるのか?
投票率
前回の選挙の投票率は知っていますか???
正解は… 53.6%
私自身はまだ選挙権がなかったため,この選挙には行けませんでした。選挙は税金を使って,国の政治を動かすために私たちに与えられた権利を使う機会なんです。なのに黙っているなんて,どうかしていると思うし,勿体ない。ましてやこれから人生を謳歌して,世の中を作り変えていくような若者が参加しないなんて,どうなんだろうと選挙いくぞーは頭を悩ませています。
過去3回の衆議院議員選挙ではいずれも投票率は6割を切っています。すなわち10人いたら4〜5人は「税金の使い道はお任せします」と手放し状態。
なのでまず選挙に行きましょう!
そして身近な人と選挙の話をしてみましょう!
選挙に行くことで,政治への関心が高まり,身近な税金について考えるようになり,より豊かな毎日を送ることができます!
ここまで読んでいただきありがとうございました。