水曜日は「対面鑑定」・その27
『風水を知るには、経験の積み重ね』
「ところかわれば、味覚も変わる」
食事の味覚、子供のころからどんなものを食べてきているかで、だいたい決まります。
地方へ行ったり、よその国に出向いて、出先で頂く食事の味、違和感を感じることがあります。
関東で育ったぼくなどは、西の方のあまいお醤油は、不思議に感じます。関西の人が納豆にびっくりするのも、食べ慣れている関東の人にとっては、意外に感じることも。
住まうところが変われば、採れる作物が変わったり、飲まれるお酒が変わります。その土地にかなう味覚は、その土地で味わうからおいしい。
「カラダにかなうを知る」
幼少期からよい食材や安全な調味料にこだわった、カラダに適った調理法で育っていると、久し振りに外食するとき、少々食事内容にこまることがあります。
たばこやお酒にかこまれて生活していると、慣れてしまうことがあります。
都会に住んでいると、時々訪れる地方の新鮮な空気に、自分の普段吸いこんでいる空気の「にごり」を再認識します。
「風水を知る経験」
良い住環境に住む期間があると、住み心地の良さを肌で感じ、カラダに記憶します。自分にかなわない住まいにうつる時、違和感を感じます。
そんなとき、住み心地の良さの感覚をちゃんともっていると、移り住んだ住処を自分にかなった状態にリフォームしていきます。
風水の知識も大切ですが、感覚を頼りに住まいをコーディネイトできれば、それはそれで便利です。
今住んでいるところを、まずは自分にかなった状態に作り変えてみる。
むかしむかしは、夏に住まう部屋と、冬に過ごす部屋があったそうです。
今住んでいるところも、じつは季節の移ろいや天候の変化で、毎日マイナーチェンジしていく必要があります。
雨の日には湿気が家に入らないように、晴れた日には空気をとおして換気を怠らないように。風のつよい日にはほこりが家に入らないように、などなど。
暑ければ上着を脱ぎ、寒ければ上着を羽織るように、住環境もその日の気象条件にあわせて、過ごし方を日々工夫するとカラダの負担だけでなく、まずは気分良く過ごすことができます。
風水を調えている感覚を常に持っていると、ココロやカラダの不都合が住まいにあるのではないかと、目を向けることができます。
生活習慣をふり返るように、住み心地をつねに感じ取る習慣をもつことで、肌で風水の善し悪しがわかるようになります。
風水を知るには、安定したカラダと落ち着いたココロをもって、住み心地をいつも味わう経験を積み重ねていったらよいですね。
まずは感覚の経験。理屈や理由はあとからついてきます。
むかし、祖母に「こんな散らかった部屋にいて、気持ち悪くないの?」といわれたことがあります。
子どものころは、野生に近いので少々のほこりやよごれは気になりません。それだけしなやかな「カラダの風水=気血の循環」をもっていたのですね。
大人になるにつれて、カラダのしなやかさは失われていきます。
カラダでかなえられない分、住まいを調えることが必要になる時が来ます。
おばあちゃんからの教え、今になって身に沁みます。
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