2016小寒その1_8

水曜日は「対面鑑定」・その12

『怪しくならない話のコツ』

占いをするときに、「ちょっと怪しく感じることば」ってあります。

たとえば、東洋医学で用いられる「気」や「経絡」などの概念。
あるいは、(ぼくは用いませんが)オーラとか霊といわれるものの話。

これらは、あるかないかわからない存在であったり概念だったりします。
ほんとにあるかどうかは、術者・占者の主観なのかもしれません。

でも、これらが「有る」と術者・占者がとらえられているとき、それは怪しくない伝え方ができます。

『感覚的なことを実感に落とし込む』

術者・占者が感覚的にわかっていることを、自分の妄想や思い込みで、空想の世界で話をし始めると、相手の方の理解が及ばず「怪しい」という感覚が芽生えます。

「怪しい」ということは、認識できていないということで、術者・占者の理解に共感できていないわけですね。

この「共感」をまず導き出す必要があります。

『腑に落とす』ということです。

感覚的なものを、実感を持たせて表現することができると、カラダの感覚=実感で理解しやすくなります。カラダの感覚は、同じ人間であれば大差ありません。

『腑に落とす』とは、カラダの実感として「触れてわかる感覚」です。アタマや思い込みによる「気分の理解=空想」ではないので、同じ感受性の肉体をもっていれば、共感はしやすいですね。

『腑に落とす』には、言葉や用語を選ぶことも大切ですが、相手の思考や感覚・実感が「咀嚼(そしゃく・かみくだく)」スピードも大切です。

術者・占者の言葉をポンポン表現して、相手の方に飲み込ませてばかりいては、すぐにお腹いっぱいになってしまいます。

発する言葉をちゃんと受け止めてもらい、きちんと相手が咀嚼できているかを確認しながら、言葉を選んで、ゆっくり伝える。

「赤ちゃんにスプーンで離乳食を食べさせてあげる」感じ、ですね。

伝えたい話は、ときに「ぺっ!」と吐き出されてしまうかもしれません。
それは、話の内容が相手の方に必要ないからですね。でも、相手の方がちゃんと認識できる話し方は、「怪しさ」を払しょくして、信頼関係を築きやすくしてくれます。

東洋医学も易占も、言葉や話し方がとても大切です。

言葉や話は「食事」といっしょ。

噛んで・含んで・飲み込んで、ココロを養う栄養です。

ほんの・ほんのつぶやきまで。

水曜日は対面鑑定

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