GOTO四国 #1 常識がジワジワ壊れていく街、高知
GOTOキャンペーンが東京参戦したのでどこかに行こうと考えていた。近鉄フリーきっぷのある関西と迷ったが、関西は観光以外でも行く機会がありそうなので高知に行くことにした。
前回の旅行では小学生の方言調査をしていたが、GOTOキャンペーンは観光にしか使ってはいけないため、今回の旅行は真面目に観光をすることにする。
2020年11月29日(日)
早朝の飛行機なので朝4時半に家を出た。
私は朝型人間なので知らなかったのだが、この時間は世間では夜中の扱いらしい。酔っ払いしか歩いてない。
「なにあいつw邪魔なんだけど」「家出かな?ウケる」
大学生らしき飲みサー集団が見知らぬ私に適当なことを言っている。
単独でスーツケースを引いてる私よりも、集団で広がってるこの人達のほうが邪魔な気がするが、無視して進む。
アニメでよくある野次は実在することに驚いた。お酒の力か?
早くこんな酔っ払いだらけの治安悪い街を脱出して高知に行くんだと、そう決意して私はこの街を去り羽田空港に向かった。
格安ではない飛行機に1人で乗るのは初めてだ。
ツアー旅行の航空チケットの発券や手荷物預けはハイテクすぎてやり方がよく分からなかった。でも無事乗れてよかった。
JALの機内は快適すぎる。無料でイヤホンや飲み物をプレゼントしてくれたし、何よりWiFiとフライトマップがあるのが最高だった。
空は晴れてて地上がよく見える。飛行機って楽しい!!
今まで私が飛行機苦手だったのはなんだったんだろう。やっぱ格安がいけないのか……?
無事高知空港に到着。飛行機が定時で到着することに感動した。
飛行機の中でコーヒーを飲んだので、真っ先にトイレに向かう。
けど列が全然進まない。なんで空港の到着エリアのトイレが6つしかないの!?
その後荷物を受け取り、バスで高知駅に向かう。
バスに乗るには券売機できっぷを買わなきゃいけないようだ。中で精算するタイプのバスだと勘違いしてそのまま乗り込もうとしたら止められた。
駅に着いた後、フォロワーと合流して桂浜に行く。
岩と砂浜に打ち付ける波。いつもはもっと荒れてるらしい。
この辺りはまさに県外人がイメージする高知といった感じで、とても良き。
よくTwitterで見かける桂浜水族館。私が今まで行った水族館は無駄にオシャレにしていて魚を楽しむ場ではなく綺麗な写真を撮る場という感じだったが、この桂浜水族館は、海の生き物&地元応援という真っ当な水族館でとても好感が持てた。
その後は街に戻り、日曜市に行く。
日曜市は市というより、お祭りとかの露天に近い形態。これ毎週やってるの凄すぎだろ……
景色が東南アジアだ。高知は全体的に風景が南国のそれ。
はしまきといも天を食べる。
ひろめ市場は昼だというのに飲んでる人が大勢いた。
子供の前で飲んでる親もかなりいる。
この街ではこれが当たり前のようだ。
お酒は夜子供のいない場所で飲むもの、という関東の常識は高知では通じない。
同じ国でもお酒に対する向き合い方がここまで違うとは思わなかった。この異文化の体感こそが旅行の醍醐味だ。
その後、高知城に行く。
高知城の階段がとても急だった。
城に入るのは人生で初めて。城というのは和風テーマパークなどではなく、本物の要塞なんだということを実感した。
その後、五台山と牧野植物園に行った。
キャッシュレスの張り紙がある廃墟。コロナより前に老朽化で撤退したらしい。
その後、ホテルに行ってクーポンを貰い、夕食を食べる。
カツオのたたきが美味しすぎる。これが高級魚の味なんだと実感した。
その後はホテルに戻って休もうとしたが、ホテルの露天風呂は男性専用で、女性は周辺ホテルの露天風呂を紹介するらしいのでそのホテルに行くことに。
フロントの人に「暗いので道中に気をつけてくださいね」と念を押された。
そんなに警戒するほどのものか?私は東京から来たんだからこの程度の夜の街はどうってことないはず。そう思っていた。
しかし、街を歩いてみると、そこには酔っ払い以外の人間が存在しなかった。
都会の夜は危険といえど、様々な目的で来てる人がいるのでまともな人も当然存在する。
だが田舎において街に来る目的といったら、酒と女。まともな目的で来る人はいない。
フロントの人が危ないと言ってたのはこういうことだったのか。
それにしても、この雰囲気はなんかとても見覚えがあるような……
そうだ、これは今朝歩いた朝4時半の東京だ。
同じ国で時差がなくても、都市によって時間ごとの街の役割が違う。それを実感したよい一日だった。