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僕がアニソンを弾く理由。
僕が今でもアニソンを弾く理由はシンプルだ。
自分のスタイルで演奏をしても良いと感じた場所だからだ。
僕はアニソンに関する仕事で生計をたてている訳ではなく、ほとんどの演奏をアマチュアとして演奏しているだけだし、特段テクニックがスゴいとか圧倒的に華があるわけでもない。
ただアニソンを弾くことは、自分で居るための自信をくれたのだ。
その自信はギターだけでなく、人生の中での大きな不安や小さな生活を確かに救ってくれて、沢山の小さな自信を積み重ねて気付けば自分の小さい頃から知ってた人とも一緒に演奏してる。
エラく荒んでた頃の自分に会えるなら「大丈夫だ心配するな。」と自分自身を安心させてあげたいぐらいだ。さすがにティッシュ食ってた時はもうダメだと思った。
そんな僕がアニソンを弾く理由をもう少し詳しく掘り下げてみた。
ロックギター小僧とけいおん!と小さな成功
平沢唯さんは当初もっとちゃんとした子として描かれる予定でした。けどギャグっぽい要素が強めに。
— けいおん!きねんび! (@K_onkinenbi) September 25, 2021
山田尚子監督の中で「唯はゴールデンレトリバー」。すごく無邪気に動くけれど、それで周囲を振り回してしっていることに無自覚。けど、そんなところがかわいいんです。#けいおん#K_ON pic.twitter.com/4IhRuqSsSC
湯毛BANDに所属していてアニソンに関わることも多いが
実のところ、僕はアニメをほとんど見ない。
理由はまた機会があれば書きたいが、今回は僕がアニソンコピー演奏界隈いわゆるダメ系に足を踏み入れるきっかけを少しお話ししたい。
全ては「けいおん!」がきっかけだった。
★
アニメをほとんど見ない僕が、何故けいおん!のオフ会に参加することになったのかというと、偶然に偶然が何度も重なった結果だった。
たまたま深夜に流れていた「Cagayake!Girls」と「Don't say lazy」が気になってギターで弾いていたら、それを見た同級生にmixiでけいおん!の演奏オフ会あるけどいく?と誘われたのが全てのきっかけだ。
それからガッツリと「けいおん!」の楽曲をコピーし始めるのだが、メンズエッグに出てきそうな頭をした僕がアニソンを嬉しそうに弾く姿に、バンド仲間は正直かなり引いてた。
金と黒の髪をしたギャル男がアニソンを弾いてるのだ。確かに怖い。
オフ会も初めての経験だったが、なんとなく誘われて参加したオフ会が数ヶ月後には、けいおん!聖地の豊郷小での講堂を満員にしたライブに出演したり、その翌年には湯毛さんやChouchoさんと一緒に演奏したりしてるんだから人生何が起こるか分からない。
僕はけいおん!を弾いただけで、初めて成功して、初めて居場所を得ることができたのだ。
今もアニソンを弾き続ける理由として、プレイヤーとして良い方向に進み続け、自分が自分らしく居られる場所だと分かったからだ。
うーんシンプル。
美学
#新しいプロフィール画像 pic.twitter.com/wSH6zPSBuB
— Senju.b.goode(せんじゅ) (@senju3210) February 4, 2020
僕がアニソンを弾き続けることができる理由のひとつに、ギター演奏に対する「美学」がダメ系で受け入れられたからというのがとても大きなウエイトを占めている。
テクニックやキャラクターはさておき、そのギター演奏に対する美学は人一倍強いと自負してる。いや人五倍ぐらい強い。
自分で言うのもなんだけどマジで頑固。
★
僕がギターに対して思う美学というのは「絶対に譲れないモノ」であり、美学の無い演奏をするということは
「Senju.b.goodeじゃなくても別に構わない演奏」だと思っている。
そんな僕の持つ美学の一つに「魅せる人であれ」というものがある。
上手いね!でもスゴいね!でもカッコいいね!的な言葉にできてしまう感想ではなく、もっと反射的なもので、その瞬間に目を奪い、観た人にじんわりと何かを残すことが出来る人が、僕の思う「魅せる人」だ。
初めてのライブで背面弾きをしてから、僕のこの一つの美学はほとんど変わっていない。
この美学を「けいおん!」のオフ会で貫いた結果、「すげぇな!!!」「やべぇな!!!」と言ってくれた人が居て、さらにそこからけいおん!の聖地である旧豊郷小で行われたけいおん!の大掛かりなオフ会イベントのトリバンドでギタリストとして出演するまでに至ったのだ。
この間わずか3ヵ月間だったが、僕の思う美学が認められた人生最初の瞬間だったと今でも鮮明に覚えている。
熱気で窓ガラスが曇るほどにsoldout超満員となった300人以上の観客の前で、美学を貫いて弾きまくる。そんなアンコールを終えたばかりの僕たちに、割れんばかりの拍手を送ってくれる。
その瞬間、何故かガチ泣きしてしまった。
けいおん!は俺のターニングポイント
— Senju.b.goode(せんじゅ) (@senju3210) April 4, 2019
けいおん!がなければ大きなステージにも立てなかったし、憧れの方とバンドできんかったし、今も続く大好きな友人、先輩方にも出会えなかったし、なによりアニソンがこんなに楽しいとは、、
あの頃は唯ちゃんと結婚すると思ってた、、、、#けいおん10周年 pic.twitter.com/5hwIJOEYfk
ギターを演奏すること、それが認められた事。
多分お金を積んでも手に入らないし奪われる事のない僕だけのもの。それは18歳の少年にとっては泣くほど嬉しい理由にガッツリと当てはまるには十分だったのだと思う。
アンコール演奏終了後にもまだ観客の歓声が収まらないステージを背に、僕は「あぁ、生きててよかった。生きててよかった」と自分にしか聴こえない声で何度も言い聞かせた。
僕はこの瞬間けいおん!やアニソンに関わる全てが大好きになってしまった。
僕がアニソンを弾く理由。
けいおん!新章!昨日旧豊郷小の写真見てしみじみしてたところや、、、!
— Senju.b.goode(せんじゅ) (@senju3210) June 8, 2018
楽しみやなぁシャッフル、、、約10年ぶりやもんね! 一緒に年取ってたら唯ちゃんもアラサーやで、、、。#けいおん!#平沢唯 pic.twitter.com/x3QY6CCm0Y
アニメを見ない
人一倍美学が強い
ロック小僧の
僕が今もアニソンを弾く理由。
僕を認めてくれて居場所を与えてくれたからだ。
小さな人生を救ってくれて、僕の美学を認めてくれたアニソンを弾くことは。小さな自信をいくつも僕に与えてくれて、
今でもまた何か起こるんじゃないかとワクワクが止まらない。
これからもアニソンを弾き続けたいと心から思うし、僕を認めてくれる人や、ギター演奏を見に来てくれる人が居る限り。Senju.b.goodeとしての美学を持ち続けてこれからもアニソンを弾き続けたいと思った。
あとがき
基本的にアニソンにフォーカスをあててるけど、それ以上に出会った人は理由を語る上で一番大切。でも人について語るのはお酒の席にしましょ!
出会ったけいおん!オフ会のmixiのコミュニティの人や、ダメ系のライブで知り合った人達やお客さん達。
実際に生活を救ってもらったり、人生を救ってもらったり、挙句の果てには職が無くなりそうな僕を会社に入社させてくれる人までいるくらいだ。
僕は一生「けいおん!」いや京アニに対して足を向けて眠れないと思う。
うんたん。
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