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6万円の婚約指輪について語りたい
婚約指輪の平均金額は42.3万円らしい(ゼクシィ結婚トレンド調査2023 首都圏)。
これから結婚指輪、結婚式、新婚旅行など、結婚にかかるイベントを全て楽しもうと思うと出費が重なる。その中で、婚約指輪のこの金額はわたしにとって本当に妥当なのだろうか、と考え直した記録。
結果的に10万円以内の婚約指輪をお願いして買ってもらったのだが、これを非常に気に入っているのでこれから婚約指輪を検討している人がいたら参考になる、かも。
婚約指輪の価値とは何か
「視認性」と「それなりの価格」
そもそも、婚約指輪に求められる価値とはなんだろうか。婚約指輪はいらないと思う女性も増えているが、それはなぜだろうか。自分は何が欲しいだろうか。
そこには、婚約指輪に与えられた大きな2つの価値があると感じる。
視認性
一目見て、「この人は婚約しているな」と認識できること。
→この要素に価値を感じない人は、そもそも婚約指輪が欲しいと思わないだろう。
ネックレスなど他のアクセサリーではなく、指輪に根強い人気があるのもこれが理由ではないだろうか。
それなりの価格
いわゆる”価格は愛の大きさに比例”だったりとか、”覚悟の証明”といわれるもの。
→この要素に価値を感じない人は、婚約指輪に価格は関係ないと考える。
欲しかったのは「視認性」
ここからわたしの思考プロセスを顧みる。
まず、自分にとって「視認性」は必要だ、と感じた。
婚約指輪をつけることで、婚約期間というイベントをより楽しめると思った。友人や家族への報告に指輪をつけて行くと幸せを見せられそうだし、街で変な人に声をかけられる確率も減りそう。
一方で、価格は重視しない。
身の回りで婚約指輪を贈られた友人たちの話を聞いて、それも素敵だと思っているから、高い婚約指輪は否定しない。というか、ショーメが華やかで好きなブランドだし、推しの同い年カップルであるゼンデイヤみたいな大きな石の指輪も憧れる。桁が次々増えていくけど。
でも、わたしと彼の関係性から高級な指輪は不要だと思う理由が3つある。
1つ目は、”婚約指輪の価格は愛の大きさに比例する””覚悟を証明できる”とは全く思わないこと。
愛情は普段の生活からふんだんに受け取っているので、今更価格で示さなくても今のわたしには充分伝わっている。
「覚悟」ってやっぱりプロポーズ独特で、【プロポーズをする側→される側】みたいな一方向の矢印はなんだかわたしたちにしっくりこない。
わたしたちにとっての結婚って、「一緒にいるのが2人にとって自然だね、結果的に一生を添い遂げられるね」みたいな感じなので、覚悟を証明してもらう必要はなさそう。
2つ目は、彼が将来やりたいことのために生活を切り詰めて貯金をしていること。
わたしは彼の夢を応援している。1円でも多くお金を貯めるために、2人の資産を統合し、出費を絞り、買いたいものはお互いに相談する生活を送っている。わたしは婚約指輪と結婚指輪の重ねづけはしないつもりなので、いつもつけないもののために大きな出費は必要ないと感じる。
3つ目は、たぶん将来売らないだろうということ。
高価な婚約指輪を購入する理由として、「もし困ったことがあったときには質に入れてお金にできる」というものがあるらしい。
ダイヤモンドの価格が下落している昨今、質に入れたときに購入時と同程度の価格で買い取ってもらえるだろうか。わたしも彼も積立NISAをしているので、その分のお金を投資に回しておけばいざというときには確実に増えたお金で対処できる。
自分にとって理想の婚約指輪
「婚約指輪は欲しい」、でも「高価なものは必要ない」という考えに至ったわたし。
そこで、わたしにとって理想の婚約指輪の条件を策定した。
①結婚後は普段使いできるものがいい
数千円のものではなくちょっといいものが好ましい。
婚約指輪だし、ちょっと奮発して4万円、高くても10万円以下を予算にする。
②婚約指輪らしさはなくてOK
婚約指輪といえば大きなダイヤだが、価格が上がりやすい(とはいえ10万円以下でも1粒ダイヤのソリティアみたいなザ・婚約指輪なデザインは買える)。
自分にとっては「自分には生涯愛する人がいる」という視認性があれば充分で、婚約中のステータスを表示したいかどうかは重視しないので、指輪のデザインにはあまりこだわらない。
シンプルなデザインでも、結婚指輪っぽく見えれば目的は果たせる。事実婚はしているので既婚ではあるし。
③結婚指輪と少し違うもの
せっかくだから婚約指輪と結婚指輪は違うデザインを身につけたい!
結婚指輪は夫婦で同じ色とデザインにしたいので、パーソナルカラー真冬の夫に合わせてプラチナやホワイトゴールドを予定している。
婚約指輪として自分だけが身につけるならゴールドがいい。
条件だけ伝えてあとは任せようと思っていたけれど、自分でも探していたら出会ってしまった。
希望に沿い、自分たちなりのオリジナリティが出せるもの。
cobaco Birthstone Ring_signet
起源を求めれば紀元前にまで遡る、長い歴史を有するシグネットリング(印章指輪)。伝統的に刻まれてきた家紋や身につける者のイニシャルといった印章に代わって極小の誕生石をあしらいました。
誕生石を象徴にして、その人をいつでも身につけて想うことのできる指輪。
5石まで入れられるため、家族のいる人が記念日に購入することが多いらしい。
これ、婚約指輪に最適じゃないか!
条件余裕の全クリア。わたしの一目惚れ。
わたしたちは結婚指輪に誕生石を入れないので、婚約指輪に入れたら両方できるいいとこ取りじゃん…!
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選んだのはK10シャンパンゴールド。
わたしの誕生月のルビーが差し色になって可愛い。彼の誕生月は4月なので、婚約指輪らしくちゃんとダイヤモンドも入っている。0.005カラット(数日違いで婚約したゼンデイヤの1000分の1)。
ルビーが左なのは、いつもわたしが彼の左側を歩くから。
左手の薬指より少し大きめのサイズにしたので、結婚後は別の指につけて普段使いする予定。
今はキャンドゥで買ったリングアジャスターで落ちないように調整している(参考:https://mameyome.com/archives/53087494.html)。
こんなに小さいのに、わたしたちのこだわりが詰まっている!
値段まで打ち明けてしまえば、ダイヤモンドと刻印のプラス料金を合わせても6万円弱。
素晴らしい。欠点なし。妥協なし。毎日身につけて眺めちゃう。好き。愛が溢れ出す。大切にしています。
婚約指輪は価値観の棚卸し
彼のガチガチ緊張プロポーズから今日で1ヶ月。
婚約指輪をつけると、言葉にできない自信やあたたかい気持ちが身体の底から溢れてくるようで、人生で初めての感覚になる。
これに慣れたくないなと思いつつ、結婚に向けた準備を自分なりに、体調に合わせて行っている。
婚約指輪に求めるものは人それぞれで、その人が重視する事柄によって、憧れのブランドだったり、誰かのこだわりのものだったり、はたまた必要なかったりするのだと考えている。
主に女性が身につけるものなので女性の価値観が優先されがちだけれど(わたしは彼もほしいと言ったらプレゼントする気でいた)、一生に一度の大切な思い出になるものだから、自分の価値観を整理して相手に伝えておくとお互いに素敵な贈り物にできると思う。
余談だけれど、このおかげで結婚指輪選びもスムーズでワクワクするものになった。
その話は後日しようと思う。
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