シニアコーラスnoteはじめます
このたび「シニアコーラスTOKYOフェスティバル」のnoteを開設いたします。
このnoteでは、「シニアコーラスTOKYOフェスティバル」のイベント情報以外に、シニアコーラス団体の活動の様子やコーラス関連情報などもご紹介していく予定です。
noteでの初回となる本記事では、「シニアコーラスTOKYOフェスティバル」を主催する公益財団法人日本チャリティ協会・髙木真、同イベントをデジタル分野でサポートする株式会社回縁・菊澤誠治の2者より、このnote開設の目的やシニアコーラスへの思いについてご紹介していきます。
高齢者の健康、生きがい、多くの人と歌う喜び
菊澤 「シニアコーラスTOKYOフェスティバル」は、1996年から日本チャリティ協会で開催しています。どのような経緯で、イベントを開催されことになったのですか?
髙木 日本で超高齢社会が進行し、日本チャリティ協会として何か出来ることはないかと模索し、介護や寝たきりになる人を増やさないためには、「元気な高齢者が集える参加型イベントが社会に必要なのではないか」ということが起点にあります。中でも、シニアコーラスは、特別な道具なども必要とせず、誰でも簡単に参加ができ、実際に多くのコーラスグループが地域で活動しているので、「シニアコーラス」というテーマでイベントを催し始めました。
菊澤 私が住んでいる地域にもシニアのコーラスグループがありますし、様々な地域で合唱祭や発表会もしていますね。
髙木 「シニアコーラスTOKYOフェスティバル」を開催することで、シニア世代の皆様に、もっと文化活動を楽しんでほしいし、健康や生きがいづくりにもつながり、同世代同士の交流も深めてほしい。そうした、豊かで充実した高齢社会を作っていきたいと思っています。
3年ぶりの有観客の開催
「第26回 シニアコーラスTOKYOフェスティバル」
菊澤 2023年2月に東京オペラシティで開催された「第26回 シニアコーラスTOKYOフェスティバル」には、私も観覧者として参加しました。生き生きとした表情で歌われる出場者の皆様の笑顔が印象的でした。
髙木 2020-2022年の3年間、「シニアコーラスTOKYOフェスティバル」を例年のように開催するには障害が多く困難でした。シニアコーラス団体も、密集禁止で練習場所が使用できなかったり、感染防止のためにメンバーが集まれなかったりと、活動もままならないグループが多く、外出機会も奪われてしまいました。当時の社会情勢を鑑みて、2020年と2021年は「シニアコーラスTOKYOフェスティバル」の開催は見送りました。しかし、そうした状況でも歌いたいという要望が強く、2022年に2年ぶりに開催した「シニアコーラスTOKYOフェスティバル」には、たくさんの出場申込を頂きました。しかしながら、世の中の情勢を考えると、有観客での開催は諦めざるを得ませんでした。
菊澤 それで、2022年の「第25回 シニアコーラスTOKYOフェスティバル」は、無観客での開催となったんですね。
髙木 苦渋の選択でした。本来は会場に集まる沢山のお客様の前で歌うからこそ、歌う側も聴く側も楽しく参加でき、またシニアの人たちが会場で交流できることが生きがいにつながると考えていますが、それが出来ませんでした。しかしシニアのコーラスグループにとって2年続けての大会中止は、日々の楽しみや生活の糧を奪うことになり、仲間との交流も断たれることから健康を害する恐れもあることを危惧し、2022年の開催はホール関係者や行政と感染対策の協議を綿密に行ったうえで無観客開催という決断をしました。開催後に出場グループに感想を聞くと、無観客開催であっても素晴らしい会場で歌える喜びもあり、全てのグループから感謝のメッセージを頂きました。やはり仲間と集まり、1つの目標に向かいながら一緒に練習することは、シニアの健康づくりや生きがいづくりに大切なことだと実感しました。
菊澤 そういう厳しい時期を経て、2023年の「第26回 シニアコーラスTOKYOフェスティバル」は、3年ぶりの有観客での開催となったんですね。歌われる人も聴かれる人も、みなさま喜ばしい顔をされていました。
インターネットの力で
「シニアコーラス」の輪を拡げたい
髙木 シニア世代の多くがインターネットをうまく使いこなせず、それぞれのシニアコーラス団体の活動内容などが、世の中に伝わっていないという現実があります。そこで、シニアコーラスで活動されている皆様の情報などを広くお伝えしたいと思い、今回このようなnoteを開設することにしました。
菊澤 シニア世代がインターネット上で同じ趣味を持っている人と出会い、交流の輪を更に広げていくことはとても良いですね。今までに出会えなかったような人達や新しい機会にめぐり合えることでシニア世代の活動も活発になります。
髙木 まずは、このシニアコーラスのnoteを通じて同じ趣味を持って活動しているグループが沢山あることを知って頂きながら、ご自分に合ったグループに参加するきっかけになれば良いと思いますし、今回のnoteの開設がシニア世代にとって積極的に新しい体験をする窓口になれたらと思います。
菊澤 回縁としても、デジタルを活用し、シニア世代のコミュニケーション・ネットワークづくりの応援をしたいと思います。
さいごに
公益財団法人日本チャリティ協会について
日本チャリティ協会は、1966年より、その時代における福祉のあり方を求め、活動をしてきました。21世紀の我が国において、少子・高齢社会はますます進行し、65歳から74歳までの前期高齢者人口はもとより、75歳以上の後期高齢者人口も増加の一途をたどっております。生活様式や意識も著しく変化し続けていく中で、従来とは異なった多様なニーズ、潜在的ニーズに応えるべく、日本チャリティ協会では多年にわたり高齢者福祉に積極的に取り組んでいます。
株式会社回縁について
回縁は、シニアのみなさまが、より健康的で充実した生活を送ることができるよう、デジタルを活用したサポートの提供を目的としています。サポートの内容は介護や健康管理、趣味・レクリエーションなど、様々な分野にわたっており、シニアのみなさまがより心豊かな生活を送られるよう、積極的に取り組んでいます。