今さら恋なんて、とは言うものの
先日偶然にある女性と知り合った。
話してみるとお互いフリーだということがわかった。
お互いにどのような人柄や趣味の持ち主なのかと話してみた。
外見は私のストライクゾーンをわずかに外れている方だったが話はおもしろかった。
3,4時間話し込んだ後、この人と交際できるのかな?と思った。要するに、また二人の関係を築くためにいろいろお出かけデートをしたりして関係を深めていくことができるのかな?と今さらながらそれは余程のことでもない限りできないだろうと思えてしまった。恋愛には勢いが大切というが、本当にそう思った。
未知の相手の世界へのあこがれ
要するに理性でいろいろブレーキをかけても、ある一線を超えようとする魅力と好奇心と欲望があるかどうかということだ。その人へのあこがれ、今までどういう人生を生きてきたか?という相手の世界や背景を読み解きたい意思、未知の相手の存在の謎や不思議さをよりよく知りたい好奇心などもなければ先には進まないものだ。男女の関係は相手をよりよく知りたいということが起点となると思う。
関係の持続
そしてたまたま交際に至り結婚までいく場合、相手のことを知れば知るほど、当たり前だが知らないことがどんどん減っていき、行きつくところは毎日顔を突き合わせていると空気みたいな存在になっていって、驚きもときめきも消失していくことが考えられるが、勝負となる関係の持続はそこからだと思う。相手のことを常に理解しようとする姿勢、相手の悪いところより良いところを見ようとすること、相手を常に尊重すること、できるだけ長く相手を異性として見れるかなどの姿勢が一貫していればうまく続けていけるかもしれない。
男と女からパパとママ
彼女との会話で、日本人のカップルは結婚すると家族になり、それ以前の男と女として相手を異性として見ることができなくなりやすいかもと話した。子供ができるとパパとママになってしまう。子育てにかまけてお互いを異性として見続けられる色気がだんだんと気付かないうちに失われていくということか。眼や心や体が慣れてマンネリになってしまうということはおそろしいことだ。だが家族という居心地の良さ、安心感は得られるのだろう。
いつまでも異性の魅力
フランスではそうなったら結婚は墓場となる。こちらでは、結婚していても相手を常に異性として意識し見て見られることが尊重される。50歳以上でもない限り、せめて週1回2回のセックスは最低限あって当然。セックスレスが6カ月1年以上続くともう離婚秒読み段階ということになると思う。
結婚すれば家族の習慣というものが出来上がる。習慣化するとなかなか物事や相手にときめかなくなる。なかなかハードルが高いものである。恋愛もその気分が持続するのは4年までと言われる。そのあとは関係性が安定と習慣化に深化するそうだ。
吸引力
昨日のある女性との会話で、もう私には恋などできないのではないかと思ってしまった。
村上春樹は相手に惹かれる力を吸引力と言っていたと思うが、そのように魅かれてしまう謎の多い相手にはなかなか出会えないものなのだ。