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恋から愛への移行

前回は恋愛について書きました。

今回は、熱い恋愛の状態から愛情へ移行する過程を述べてみようと思います。

恋をしている時は、その瞬間瞬間の状況に心ときめき、これから関係がどうなるのだろうと
不安にもなり、先が見えてこない不確実性の状態に巻き込まれると思います。
恋愛の状態はだいたい3,4年で冷めるとも言われています。

では、その後はどうなるのでしょうか?

それは相手との関係性が将来のある一定期間まで持続すると思えた時に、
ある落ち着きと安定と、
この人と人生をある一定の期間ともにしていくのだと思えたときの覚悟によって定まってくるのだと思います。
自分と相手の近い将来の同伴成長曲線をともに歩んで行こうという落ち着いた気持ちでしょうか。
そして、相手とともに成長していく、どうなろうと相手の幸福を願い共に生きていく
信頼と覚悟ができたときに愛情へと昇華していくのではないかと思います。

ある意味、恋はいわば本能的で刹那的だと思います。瞬間的な火花はありますが、未来が見えない状態です。
相手との間に未来が思い描かれれば、それは愛情の持続につながっていくのだと思います。
相手を所有独占したい心から、相手と何かを築きたい、人生をともに歩みたいへの移行。

人生生きていれば様々な幸福だけでなく困難も予想されます。
結婚して7年目の危機というのも、まさか自分も?と思っていたのですが、
そっくり当てはまりました。

お互いに愛で築いたものでも、一瞬でとは言わないまでも、ほんの短い間に木っ端みじんに崩れ去ることもあります。
または長い結婚生活を送り子育てをいっしょにしてこなかった夫への愛情曲線が
下がり続けたり、お金で結び付いていたのが役職定年などで熟年離婚に至る
ということも起こり得ます。
愛でさえ、時間の経過とともに知らない間に色褪せセピア色の過去に染まる可能性もあると思います。そんなのは愛ではないと思うかもしれませんが、愛を営むのは神ではなく、
生身の人間です。
煩悩にまみれた生身の人間にとって、愛というのはほぼ不可能なのかもしれません。

結婚したからといって、あとは盤石だというのは幻想で、どこで魔が差すか、どこに落とし穴があるか、どういう逆境が待ち構えているかわからないのが人生でもあるので、
いつもお互いがどこを向いているのか、いつもお互いに向き合っているのかつねに確認が必要でしょう。

それだけ人生はどうなるかわからない不安定なものだからこそ、人生における愛は生きるに
値する試金石にして摩訶不思議なものなのだと思います。

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