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満足いく人生とは?(フランス全国ストに直面して)

日々最高の自分で生きるにはどうしたらよいか?

今日はフランス全土で年金改革反対の全国スト。

地下鉄、バスなどは止まっているだろうと思って一応メトロに行ったら運行していた。

ということで、今日は奇跡的に時間通りに職場に着けた。

これから2月3月もさらにストは強硬姿勢を貫き政府の年金改革を転覆させるようになっていくだろう。

フランス政府は年金改革で定年年齢を現行の62歳から64歳に引き上げるとのことで、
国民の7割はこれに反対というわけだ。

自分はやっとこ老後の生活をまかなえる年金をもらうのにあと8,9年働かなければならない。
私的には5年や8年くらいはあっという間に過ぎる時間だ。
なのに1,2年仕事する時間が延びることに対して、ここまで拒否するとは?
フランス人はどうしてこうも仕事嫌いなのであろうか?

逆に日本では70歳を超えても仕事をしたい、仕事をしなければ生活できない国民が
4割?くらいいるそうだとどこかで読んだ。

フランス人が62,3歳で退職してあとは悠々自適な??老後を送りたいとし、
日本人の高齢者は70歳を過ぎても働く意欲があるということだが、
どちらが人の一生にとって良いのだろうか?
仕事にもよると思うが、自分だったら70歳を過ぎたら働きたくない、
でも62、3歳で退職してしまうのも早すぎる気がする。

日本人にとっては年をとっても、いつまでも社会に必要とされること、仕事があるという張り合い、
社会との接点があることなどが生き甲斐につながっているものと思われる。

こういう傾向はフランス人にとっては欠如しているように思われ、
老後はキャンピングカーでフランスを転々と移動しながらバカンス気分を味わうか、
ポルトガルやモロッコのような物価の安い国に移住して、
安く美味しいものを食べて、ひたすらバカンスのような老後生活を送るかだ。

いわゆるフレンチ・ドリームなるものが、マイホームを買い、週末は友人とバーべキュー、夏に約1カ月近い長期バカンス、子育て、田舎にセカンドハウスを買い、ワインやシャンパン、葉巻収集など超地味でこじんまりしたもので驚かされたことがある。
フランス人にとっては、社会は不満足の巣窟、仕事は悪とは言わないがあくまで生きる手段、政権に対しては反対ありき、人生は戦い、抗うつ薬消費世界一国、人生不満足のオンパレード。
いつからかフランスという国に失望を抱くようになった。
芸術、文化の大国フランスは、実際に暮らしてみると、拍子抜けするほど地味でけっこう悲惨な国であった。

私はこのようなフレンチ・ドリームに一切幻想を抱いていないので、
退職したらすぐに日本かアジアのどこかの国に移住を考えている。

フランス料理もあまり口に合わないが、医療保険制度だけは世界一だと思う。

これから人生100歳の時代が来ると言うが、100歳はおおげさで人生80歳が
平均となるのではないだろうか?

今朝の夢のなかで自分が80歳になっても毎日ジョギングをして楽しんでいる夢を見たが、
現実でもこうなりたい。

整形手術やステロイドやバイアグラ、その他アンチエイジングの薬を多量に服用して、
80歳を超えても筋トレにいそしむほどまで、
いつまでも健康で若く、というのは裕福なアメリカ人の究極の理想だそうだが、
そこまでいかなくても、毎日できるだけ自然体で健康でいたいものだ。

人生は長いと言っても、生きているのは今という瞬間瞬間である。

今気になった思考も次の瞬間にはそれは過ぎ去り次の思考や感情に移行してゆく。

物事にとらわれない心を持つことが何より自分をこの人生の流れの中で生かす方法だと思う。

人生に満足を願うのも、あまりにも強烈だときっと失望を味わうことにつながると思う。
大事なのは満足もほどほどにということだ。
人生の満足度は6,7割くらいがいいのではないだろうか?満足しきっては次にはまた欠乏感を生み出し新たなる渇望に悩まされる。
だいたいは満足して、その他にも満足したい余地を残しておくという気持ちの余裕と余白を
常に持っていることが大切だと思う。

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