【東京혼영】밀수(密輸1970)
ソウル、釜山、あるいは東京公開中の韓国映画鑑賞レビューです。
※혼영:ぼっち映画を意味する韓国語の短縮系
去年、釜山でギリ観れなくて地団駄踏んだ作品、やっと観れた!
キャスト&あらすじ
メインは左上から時計回りにキム・ヘス(チュンジャ)、ヨム・ジョンア(ジンスク)、チョ・インソン(クォン軍曹)、コ・ミンシ(コ・マダム)、キム・ジョンス(税関イ係長)、パク・チョンミン(ドリ)。
1970年代、地方の港町、群川、急速な工業化は周囲の海を汚し、アワビを採っても売り物にならない海女たちは生活に困窮する。生きていくために「密輸」に加担し始めた港町の人々、その密輸の現場に税関パトロールが急襲するがチュンジャだけが摘発を逃れた。そして3年後・・・。
どうだったよ?
なんと言ってもキャストが豪華なのと(チョ・インソンが老けてないのが驚き)、なぜあのときチュンジャが逃げたのか、なぜ摘発が起きたのか。真の悪党にたどり着く展開は無駄がなくスピーディ、最近観た韓国映画では断トツおもしろかった。
個人的には「종로다방」コ・マダム役のコ・ミンシ、チュンジャとジンスクの妹分で義理人情に厚いキャラ。今回彼女はシーンステイラー。いいとこ持ってくねえ。
<コ・ミンシ、リュ・スンワン監督が取り出した「密輸」の隠しカード>
コ・マダムのキャラとは反し大先輩に囲まれて緊張したらしい。だけどキム・ヘスが自分の名前を認識してくれてうれしかったと。
<映画「密輸」で喫茶店マダムに変身したコ・ミンシ「私の体を投げてみよう」>
そして彼女はこの映画で第44回青龍映画賞で新人女優賞を受賞!受賞スピーチ、緊張する彼女を横でキム・ヘスがフォローしてる。
ちなみに・・・
1970年代といえば朴正煕大統領の時代。密輸・不法伐採・脱税・暴力・麻薬を「5大社会悪」として集中取り締まりを行ったが、テレビやラジオといった電化製品、洋服生地から高級時計、金塊など国内に不足した物品を調達する方法は結局「密輸」だった。
そしてこの映画も全羅北道群山のとある博物館で見つかった「1970年代、海女たちが密輸に加担」という短い記録がもとになっているという。
<リュ・スンワン監督が<密輸>を製作するようになった背景>
入港前に密輸品を沖合に沈めて海女がそれを揚げる、金塊ならまだしも電化製品ってそんな状態で大丈夫だったのかしらという違和感は残るけど。
きょうはここまで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。