【東京혼영】범죄도시4(犯罪都市4/THE ROUNDUP : PUNISHMENT)
ソウル、釜山、あるいは東京公開中の韓国映画鑑賞レビューです。
※혼영:ぼっち映画を意味する韓国語の短縮系
キャスト&あらすじ
右から、マ・ドンソク(マ・ソクト刑事)、キム・ムヨル(ペク・チャンギ、皇帝カジノの暴力装置)、パク・チファン(チャン・イス、元893でゲームセンター経営)、イ・ドンフィ(IT企業CEO)。
前作NO WAY OUTから3年後の設定。2015年タイで起きた「パタヤ工大生殺人事件」をモチーフにしている。
一般的に違法ギャンブルサイトって・・・摘発を逃れるために各国にサーバーをわざと散らして置いてるなんて聞きますが(嘘かホントかはわからん)、今作ではカジノサイト開発のために、甘い言葉(実際パタヤ事件では月600万KRWで誘われていた)で学生を勧誘しフィリピンへ連れて行く。
その実態は拉致監禁状態での開発作業と日常的な暴力。耐えかねたひとりの学生がそこから逃げたことで事件が始まる。一方韓国ではその学生が開発したアプリが麻薬購入の導線になっていることを知ったマ刑事たち。そこから大規模違法オンライン組織へとつながっていく・・・
どうだったよ?
1作からのマ刑事の所属と展開はこう。
1作:衿川署強力班、2004年の中国朝鮮族絡みの実在事件がベース
2作:衿川署強力班、前作の4年後2008年設定、ベトナム凶悪犯
3作:前作から7年後の設定、ソウル地警・広域捜査隊
4作:前作から3年後、2018年、ソウル地警・広域捜査隊 ← イマココ
3作はエンディングでちらっと出てきただけだったチャン・イス役のパク・チファン。今作でさらに大化けした。
もともとソウルの加里峰洞に定着してた延辺出身の朝鮮族893って設定、1作で893廃業、2作は結婚相談所CEO、今作はゲームセンターCEO、職業もさながら髪型の変化がね!この動画のタイトルどおり「<犯罪都市>の真の王!」存在力ハンパない。
そして今回もチャン・イスはマ刑事からいいように利用される。協力をごねるチャン・イスにマ刑事が出した切り札が「FDA」・・・「お前はきょうからポリス・ダーク・アーミーだ!チャン刑事!」とおだてられ、フィリピンまで捜査に行かされてしまう・・・
韓国サイトでも「彼が実質主人公だ!」、「FDA、ダークポリスアミ、最高!」みたいな賛辞が多い。わかるわかる。
この面白さのせいで?メインヴィランのキム・ムヨル、サブヴィランのイ・ドンフィが完全にかすんでしまった!特にイ・ドンフィはIT知能犯というよりただの腑抜け、キャラを活かせてなくてもったいない感じ。
去年観た천박사 퇴마 연구소にイ・ドンフィ出てたけど、コメディぽい役のほうが似合うというか。
あと今作の設定は2018年、撮影終了当時で2023年。
5年の時差ってIT関連では大きいけど、劇中に登場するWindows 10のバージョンが20H2(リリース2020年10月)、iPhone XR(韓国発売2018年11月)の画面がiOS17(リリース2023年9月)のものだったり、多少の矛盾が生じているようす(見つけたひと、すごいな・・・)。
ちなみに・・・
調べてみるとパタヤの事件は残酷すぎて。参考までに。
現実はもっと悪辣だった…··· 犯罪都市4″モチーフになったパタヤ殺人事件
SBS「そこが知りたい」1130回(権力と暴力団、パタヤ殺人事件から1年)
おまけ
観客1,000万人突破記念でFDAバッチを作成して配布したようだ・・・ソウル広域捜査隊の任命書付き!
きょうはここまで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。