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日常の食卓にキッシュを並べたい

ずっと作ってみたいと思っていたキッシュを少し前に作った。

タルト型がないから代用品で焼いたけれどすごく美味しく作れて感動した。
料理に苦手意識がある人間にとってオーブンとは割とハードルが高いアイテムだったので、もはやキッシュが焼けたら料理が苦手と言わなくていいんじゃないか…?とさえ思い始めている。キッシュの力すごい。


特別な日の

普段の食事ってみんな何を食べているんだろう。
特別な日じゃなくて、本当に日常の一食。

キッシュは焼いてしまえば拍子抜けするくらいに簡単で工程も少なくて覚えればすぐできる料理、だった。作る前は生地とは一体?中身は一体?みたいな状態だったので、簡単だったなんて未だに嘘みたいで信じきれていない。きっとまた作ったら「思ってたより簡単」という驚きを繰り返すのだろうと思う。

キッシュよりむしろ煮物とか和食の方がじっくり手間ひまかかる感じがする。キッシュは下準備ができてしまえばこっちのもの。あとはオーブンが勝手に仕上げてくれた。

それなのにわたしは和食が好きで、日常では簡単そうに見えて大変なものを作りがち。料理への苦手意識から、手間をかけた方が良いはずだと固定概念を抱いているのかもしれない。大変な分美味しくなる、みたいな。

逆にキッシュは難しそうに見えて簡単なのに、特別なときにしか作らない。なぜだろう、不思議だ。


パーティー食?

キッシュに対して"パーティー用"みたいなイメージを勝手に抱いているだろうか。だとしたらそもそもパーティー用の食とはなんだ?

わたしはファッションを、TPOさえ崩さなければ何を着たって良いと思っているし、お家で過ごすだけの日に自分のためだけにドレスアップするのだって最高だと思っている。

それなのに食事は日常用と特別用を分けているのだとしたらとても不可解だ。毎日をパーティー仕様にしたって良いのに。

これからは"なんでもない日常"にキッシュを焼こうと思う。特別な日じゃなくたって、ただ食べたい日に。そして日常を特別な日にするんだ。
ファッションでも大切にしている想い、を暮らしに広げて。

日常こそ美しく彩りのある日にしていきたい。



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