小牧長久手の戦い
※コンパクトサイズです。
羽柴秀吉と徳川家康・織田信雄が、尾張を中心に美濃や伊勢(三重県あたり)で大決戦。
秀吉と家康が直接戦った、最初で最後の戦闘が『小牧長久手の戦い』です。
明智光秀も柴田勝家も倒し、大坂城という超豪華なお城までつくった秀吉。
すると、
織田信雄「気にくわねぇな…」
勝家を倒すまでは協力し合ってた信雄(信長次男)と、グングン仲が悪くなっていきます。
それでも、秀吉と親しかった信雄の3人の家臣が「モメるのはやめましょ!」と、大ゲンカになるのを止めてたんです。
が、信雄が3人の家臣を殺しちゃうと……
秀吉「あの3人を殺したってことは、そういうことですね!?」
信雄「そういうことだよ!」
秀吉と信雄は完全に対立。
で、信雄は、
信雄「秀吉のヤローをぶちのめしたいんで、一緒に戦ってくれませんか!」
ある人に協力をお願いします。それが、
家康「戦うっしょ!」
父・信長のバディだった、徳川家康です。
このとき、旧・武田領をゲットして、5つの国(三河、遠江、駿河、甲斐、信濃)を持つウルトラ大名になっていた家康さん。
そんな大怪獣と、次世代天下人・秀吉という大怪獣がぶつかり、
『小牧長久手の戦い』
という大決戦がスタートしちゃうんですね。
羽柴軍10万 VS 徳川・織田軍1万6千〜3万。
という、どちらもおもいっきり諸説ありな兵数ですが、秀吉の方が大軍だったのは確か。
にも関わらず、途中の戦闘では、家康が勝利する場面もあったんですから、徳川軍の強さはハンパじゃありません。
けれど、最終的には……
家康「はあぁぁーーー!!!? ひ、秀吉と仲直りしたぁ!!?」
信雄「あ、はいぃ。あちらにガンガン攻撃されまして、こりゃヤバい…ってなりまして…。もうこれは和睦(仲直り)しかないなと…なりまして……。つい…」
家康「"つい"じゃねぇよ!! あのねぇ、こちらは『織田家をたすける』という大義名分をかかげてやらせてもうてます!! それなのに、あなたが秀吉と仲直りしちゃったら、こっちに戦う理由がなくなっちゃうでしょ!!」
信雄「えぇ、まぁ、、それはそれは……へへっ」
家康「おま、ぶち殺すぞ!!」
秀吉さん、信雄を狙ってハシゴをスコーン! とはずしてしまいます(会話はもちろんフィクションです)。
『戦術的には家康が勝ったけど、戦略的には秀吉の勝ちだった』
なんて言われるこの戦い。
でも…
信雄は仲直りの条件に、領地やら人質やらを秀吉に差し出し、家康も次男の於義伊(のちの結城秀康)を差し出してます。
終わってみれば、上司だった織田家を従わせることができた秀吉……
の、勝利だよね? というのが『小牧長久手の戦い』です。
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