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SMTP応答コードについて【解説TOP】

今回は、SMTP応答コードについて解説します。

送信したメールが何らかの理由でエラーとなり届かなかった場合、メールサーバの配信ログやバウンスメールに記載されたSMTP応答コードを確認することで、どのような問題が発生したのか大まかに把握することができます。


SMTP応答コードは、世界共通となるインターネット通信規格RFCによって定義されており、3桁の数字とそれに続くテキストで表されます。
それぞれの桁の数字によって送信成功・失敗の意味を示しています。

■1桁目を見ることでメール配信結果の状態を確認することができます
2XX・・・成功
3XX・・・続きのデータを要求されている
4XX・・・一時的なエラー
5XX・・・恒久的なエラー



主なSMTP応答コード

受信サーバによっては返却される応答コードやエラー理由の仕様が異なる場合があります。

一般的な応答コードとエラー理由は下記となります。


【250】

送信処理成功(宛先サーバへ正常にメールを届けたことを意味します)


【354】

DATAコマンドに対する応答。
応答コード354返却後にメール本文を送ることができます。


400番台のエラーコード

一時的なエラーを表します。
受信側のサーバエラーや相手先のメールボックスが利用できないために発生するエラーです。
少し時間を置いてから再送処理することでメールが届く可能性があります。


【421】

受信側のメールサーバが一時的に利用不可となっている。
受信側のメールサーバが受信拒否を行っている可能性がある。

【450】

受信側メールサーバのメールボックスが使用不能である。
メールボックスへのアクセスがビジーである場合など。

【451】

受信側メールサーバの処理が異常終了した。(受信側のサーバエラーが原因で発生します)

【452】

宛先ユーザ側のメールボックスの容量が不足している。(ストレージ不足)


500番台のエラーコード

恒久的なエラーを表します。
宛先が存在しないためにエラーとなった場合や受信側サーバから受信拒否された場合などに発生するエラーです。

【550】

メールボックスが使用不能である。
ユーザーが存在しない(宛先不明メールアドレス)
受信拒否をしている、アクセスができない等

【552】

宛先ユーザーのメールボックスの容量が不足している(ディスク不足)

【554】

メールの配送処理に失敗した。
接続時の応答の場合はSMTPサービスが存在しない。


■配信結果の運用ポイント

550エラーでは、宛先不明メールアドレスである可能性が高いため、550エラーが返却されたメールアドレスは配信リストから除外していただくことを推奨いたします。

一部の受信サーバでは宛先不明以外の理由で550エラーが返却される可能性があるので、SMTP応答メッセージからエラー原因を確認ください。


各メールサービスのエラーコードについて

上記のエラーコードはRFCによって定義された一部(よく起こりえるエラー)を抜粋して掲載しました。

上記以外にもエラーコードは存在し、メールサービス独自のエラーコードを返却している受信サーバもあります。

その他メールサービスについては今後公開予定です


本記事の内容は、2023年5月執筆時の情報によるものです。内容変更などがありましたらお知らせいたします。


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