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昼と夜。女将の仕事は別の顔。


またまた晴れた日曜日。

6月に入り、要請も解除され、生活に変化がありますね。いかがお過ごしでしょうか?

栴檀女将の私には、昼と夜の顔があります。
今日はそんな話をしてみたいと思います。

ある人から言われたことがあります。
社長(経営者)の仕事は、お給料を期日に渡すことだと。

これは、仕事の半分をしたと言うことだそうです。

銀行さんからは、口座振替にしたらいかがですかと何度も言われておりますが、何故かいまだに私は手渡しをしてます。

仕事が立て混んでる時には、仕事が終わって夜中に袋に入れて、当日朝に滑り込みながら準備をする時もあります。



お給料を準備しながら、一人ひとりの顔を浮かべながら気持ちもお金も入れます。

お疲れ様とだけ言って渡す人、言っておきたいことを添えて渡す人。

仲間と仕事をしているという意識が強いからでしょうか。

皆の顔を見て繋がるこの時間が私にとって大切なのです。

お給料日の今日の昼の仕事は終わり。
昼は、経営者としてこんな仕事をしています。

夜は、通常営業に戻りました。

遅い時間にお客様を送り、私を迎える栴檀の玄関の様子。




毎日見てる玄関ですが、何故かピンと張り詰めた空気感を感じます。

時短営業してた時の玄関の雰囲気とは明らかに違うのです。

夜の栴檀の玄関を眺めながら思ったのは、私の気持ちが違うからピンとした空気感を感じるんだと。

今日からしっかり仕事できると言う気持ちがあるから感じたものです。

嬉しいのが一番で、お客様が安心してご利用頂けるように、より一層満足していただけるように、気合いが入っています。

お弁当もお蕎麦もお菓子も通販も、全部ありがたい仕事には変わりはありません。

その仕事をやってたおかげでこのコロナ山を乗り越えました。

だけどやっぱり夜の栴檀は、格別です。

夜の暗さが、栴檀をより引き立てるような気がします。

春にはぼんぼりの蝋燭の火がゆらり。

日常を一瞬で忘れる瞬間を味わっていただきました。



ただこの頃は、時短営業だったので外は、少し明るめ。時間は、ゆっくり流れてました。

暗くなる庭を愛でながら、お客様は、お話しをしながらお食事。

今の時期のお料理は、煙をもくもくとさせながら鮎の塩焼きをお出しします。




春とは違って香りからの登場です。

お客様の楽しそうなお顔と会話が一層に弾みます。

ご飯をお出しして、甘味となり、余韻を楽しんでいただく間に私達は、タクシーを呼びお客様の帰る支度をします。

その頃は、外は、真っ暗。




そしてシーンとした夜の中に川の音が、お客様を包みます。

もうすぐいなくなる時期ですが、店の前の小さな川には蛍。

そんな時間の流れと五感で楽しむ栴檀でありたいと思います。

飲食店として営業するには時代の流れで変わることもあり、栴檀にもパーテーションや消毒液などを設置しています。

風情のない室礼でガッカリされるかも知れませんが、室礼がかけるのであれば、料理や演出やサービスの質を求められてるかもしれません。

精進して参りたいと思います。


今後共、料理旅館栴檀をよろしくお願いいたします。

本日もお読みいただきありがとうございます。

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料理旅館 栴檀

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