一心同体
年に数回行う栴檀での小径の会。
今回は、人形浄瑠璃を観劇しながら食事をしてもらうことにしました。
1月11日鏡開きの日に20人程のお客様を大広間での宴。秋に芸術祭で市民会館で見た人形浄瑠璃を見て、これは是非栴檀で楽しんでいただきたいと思いました。
主催した市に電話をかけたりしてやっと辿りつき、何回か打ち合わせをして当日を迎えました。
料理は、人形浄瑠璃が江戸時代からということもあり江戸時代の料理を調べて一部再現した料理をお出ししました。
お正月ということもあってめでたい演目。
恵比寿さんが、大きな鯛を釣る「恵比寿舞」を披露していただきました。私が感動したのは、人形遣い手は人形を動かすのは当たり前ですが、人形の心情を考えて喜怒哀楽を表現されているところ。
また人形が酒を飲むシーンでは、嬉しそうな顔になり実際にお酒を呑んで赤ら顔にさえ見えました。
市民会館で見た時は、そんな感動はなかったのですが、間近に見ると遣い手の表情もみれて人形に命を吹き込む感じまで読み取れました。まさに、一心同体でした。
演目が終わった後は、人形を触らせてもらったり写真を撮ったりしてより親しみを感じることができました。
松山に人形浄瑠璃があるとは知らなかったという方も多く、本場阿波徳島だけのものと思われてるようです。
栴檀は、こういった芸能も皆様に知っていただくようにするのも私の仕事だと考えております。
皆様に興味をもってもらい後継者、繋いでいく人を増やしていくことも難題のようです。
また、小径の会で近松の心中物を人形浄瑠璃で見たいものです。
献立は、少しお正月を意識して。
先付は、小判の最中に百合根を裏越ししたものを挟み、慈姑で打ち出の小槌を。
煮物は、雲は、おぼろ昆布、ごぼうの枝に人参梅、そしてきゅうりで梅。天ぷらは、金ぷらで。最後は、赤だしで。
人形浄瑠璃が生まれた江戸時代に少しタイムスリップしてもらえて良かったわい。
次回の小径の会もお楽しみに。
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電話番号:0899772055(栴檀)
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