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秋の気配を感じて
明日は、少し早いですが、座敷を秋、冬用に室礼をかえます。
御簾は、襖に。
掛け軸は、秋の風情あるものに。
あじろは、絨毯に変えます。
その中で、一番は、私の大好きな器達を器部屋から取り出して、夏の物をしまう作業をします。
九月九日は、重陽の節句です。
九月は、菊酒で乾杯して、菊の器や秋の紅葉を彩ったものをお出しします。
器は、料理の着物と申しますが、菊の器と言っても色々とあります。
料理の内容や大きさで器を選びます。
器をしっかりと温めて、お客様が蓋をお取りになった時に、温かい物が入ってるんだと感じられることも料理の仕立ての一つです。
栴檀ではあえてお客様に蓋をご自分で取っていただけるようにおすすめしております。
いろいろ菊の器を並べてみました。
創業時代からある物や最近購入したもの。
見ていると、板さんにこんな料理をして盛り付けてもらいたいなとか、料理を出したときのことを想像せずにはいられません。
また菊だけでなく、雲錦模様の器を並べております。
桜と紅葉の両方を描いてあるのが雲錦と言い、春と秋に両方に使える重宝する器です。
この二つとも京焼で同じ図柄なのに感じが違いますね。
京都の秋の紅葉を眺めながらの保津川下りを思い出します。器は、一つで思い出が蘇ります。
私は、前にも申し上げた通り器が大好きで、焼き物の窯元巡りやお気に入りの作家の先生のところにも何度も足を運びました。
たくさんの作家の方にもお尋ねいただき一層器への気持ちが高まりました。
無季な器でもとても料理が映える物もあり、料理自体をしっかり季節感を出すと面白いと思います。
山に少し早いですが、ススキを取りに行き、来てくださったお客様に秋の気配を感じていただけるように準備してみました。
栴檀では、料亭ならではの見せ所を考えながら、この秋もお客様をお待ちしております。
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