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ごくごく幸せな普通の仲良し家族がそこに感じられた記者会見でした
渡辺徹さんの訃報のニュースを見た時、ショックで現実とは受け止められませんでした。
ラガー刑事として人気があった頃、子供の私も彼の爽やかな笑顔のとりこになってしまい、写真集まで買っていたほどのファンでした。だから、61歳という年齢もそうですが、あの笑顔がもう見られないかと思うと悲しくて悲しくてたまりません。
最初に太り出したきっかけは、ロケにファンの子たちが手作り弁当を持ってきてくれて、それを全部食べてあげていたからだという報道を目にしたこともあるし、当時からファンを大切にしていた本当に優しい人だったんだと思います。
自分がファンだった郁恵ちゃんと結婚して幸せな人生を歩いていたけれど、病気との闘いという意味ではなかなかに壮絶な人生だったのかもしれません。奥さんとして郁恵ちゃんは、私たちの想像がつかないくらい献身的に尽くしてきたんだと思います。
亡くなられて、他人の私でさえこんなにもまだ尾を引いている感じがあるのに、息子さんと郁恵ちゃん、二人で記者会見に臨んだ姿を見て泣けてしまいました。
でも、あんなにも不思議な爽やかさのある記者会見なんて、これから先見られないのではないか?と思うくらい二人は気丈に振る舞っていましたよね。家族葬を無事に終えた報告をする記者会見にも関わらず、時折笑いまで起こるというのは徹さんと同じくらいサービス精神の旺盛な郁恵ちゃんならではなのかなーと感じました。
と同時に、その裏側にある深い深い悲しみも逆に伝わってきて、あの会見の後に親子で抱き合って、お互いに健闘を称え合って、きっと沢山泣いたのではないかなーと想像してみたりしました。
入院された当日に会話したのが最後とは全く思いもしていなかったので、そこからの数日間はどんな気持ちで過ごされたのか察するに余りあります。徐々に覚悟しなければならなくなっていく時間は、本当に残酷だから。
郁恵ちゃんが「お父さん」と呼んでいる姿が印象的でした。芸能人とかそういうことは関係なく、ごくごく普通の仲良し家族がそこに感じられました。
私たちとなんら変わりなく、ささやかな幸せを積み重ねて力を合わせて生きてきた家族のぬくもりを感じました。
渡辺徹さん、ゆっくり休んで下さいね。大好きなご飯とマヨネーズを沢山食べて、相変わらず笑顔の絶えない時間を過ごして下さい。心からご冥福をお祈り致します。
郁恵ちゃん、息子さんたち。無理に元気になろうとしないで、ゆっくりゆっくり現実を受け止めて、少しずつ笑顔を取り戻していって下さいね。